刃具再研磨の専門化|元トヨタマンの目
機械加工では刃具を使うが、いくつか加工していると刃先が丸くなってしまうため、再研磨する。
多くの企業が、その刃具研磨を機械加工作業者に行なわせている。
機械加工作業者が刃具の研磨をしている時間は機械は遊んでいる。
刃具の研磨方法には、作業者ごとにこだわりがあるため他人にはさせられないという。
それならすべての作業者に同じ刃具を研磨させて、誰の研磨の仕方が一番削れて、長持ちするか、コンテストを開いて競わせればよい。
そこで最も優れた研磨方法を標準として、標準作業票を作成する。
そしてそれを全部の刃具について行なう。
その上で研磨専門者を任命して、標準作業票どおりの研磨をすべての刃具について行えばよい。
当然、機械加工作業者の持ち回りローテーションとすればよい。
こうすれば刃具再研磨による機械の遊びがなくなり、その分の増産が可能になる。
トヨタでは50年も前からこのようなことは実施されているのに、私のかかわった企業はどこもやっていない。
今北京の会社に来ているが、この会社で早急に実施したい。
関係者の真摯な取組みをお願いしたい。