全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【15】

全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【15】

※本記事は、2019年10月28日に公開されたものです。

大雨で被害に遭われた方々に心よりのお見舞いを申し上げます。

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トップ経営者はあらゆる形で現場のことを知らなければならない。

現場を見て回るだけでなく、あるいは現場診断というような形ではなく、現場に働く人々との本音のコミュニケーションが重要になる。

例えば土光敏夫さんの言葉に次のようなものがある。

 

「会社の組織図は、社長をいちばん上に、次に役員、部長、課長と下に書いてあるが、あれはいけないと思う……

仕事上では、社長も社員も同格なのである。その同格という意識を持つには、ディスカッションするのがいちばんいい。

……会議の要諦は気軽にやることだ、立ったままでも会議はやれる。

……顔を見たらコミュニケーションを行なえ。

廊下の行きずりでも書類一枚分ぐらいの連絡はできる」

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Question:本音のコミュニケーション、しておられますか?

new management approach 15

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。