全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【10】

全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【10】

※本記事は、2019年3月13日に公開されたものです。

少しずつ春めいてきています。嬉しいです。

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先回から話し始めたKZ法ですが、KZ法による現場改善に他部署から参加すると、そこでの改善結果をそこでのみの改善ととらえるのではなく、その改善の本質をつかんで自分の部署においてもその改善が適用できるに気付くことができる。それは部門や役職を超えた議論から生まれる考え方であり、物事の抽象概念化能力といえ、指示を受けなくても自発的に会社全体で改善が進むようになる。

私はこのやり方を「経営を変える5S」と位置付け、指導先では改善活動を始める時はまず最初に行い、全体最適の意味の理解や、全体最適の改善の展開を行っている。

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Question:他部署の人たちと一緒の仕事をする機会ってありますか?

全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【10】

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。