全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【9】
本格的な寒さの到来です。みんな手をよく洗って風邪を引かないように頑張りましょう!
新しい改善のアプローチをお話しする前に、私のこれまでの改善指導のやり方をご説明させていただきたい。
私は社長はもちろんトップの方々と一緒に作業服を着て現場を回り実際に改善を実行する。改善をすればその瞬間から現場は良くなるが、そこで満足せず、なぜこの改善をすることが必要になったのかといった根源的なことをその場で議論する。その結果、大規模なレイアウト変更、設計変更、営業部門と他部門間の情報交換の方法改善といった一部門の改善では到底たどり着けない大きな成果が上がって来ていた。その過程から時には新商品が生まれたり新規顧客が生まれたりもしていた。
例えばKZ法という改善のやり方は、社長を筆頭に普段は別の部門に属し、また仕事もそれぞれ独立した状態で行っている設計、営業、調達、技術、管理のような人たちが現場に集合し一緒に5Sを実行する。その過程で出てきた不要品や不急品を見ながら、これはなんだ?どうしてこうなったんだ?みんなで改善してこうならないようにしよう!といった議論を行う。そしてその場で全社最適の改善を実行するために全社的なメンバー選定や方法を決めて全員の力で改善を実行するというやり方である。このKZ法の実行を通じて部門間にある強固な組織の壁が破られ、みんなが協力して総合的な改善ができる全体最適の体制が出来上がる。
Question:社長も含めた全員参加の5Sをやったことありますか?