全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【4】

全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【4】

日差しが少しずつ秋の気配に変わっています。うれしいです。

 

現在、日本および世界の経済活動は工業生産中心からサービスの実行へと変わってきている。

例えば新しい電話機を作ることだけでは不十分で、その電話機の新しい使い方を見つけることも求められてきているということだ。

消費者は機能的な性能向上のみならず、より満足度の高い使用法による経験をも求めている。モノからコトへの変化が起きている。

すなわちこれまでは機能的に良いものを作れば売れるといったテクノロジー中心・技術追及中心の時代であり、会社の運営は営業・設計・技術・管理・製造のように部署別に専門を分担して行うことができた。

しかしこれからはこれまでに培ってきた高いテクノロジーを前提に、個々のユーザーを満足させるサービスレベルを上げるという幅広い要求を満たすことが求められる。

そのためには部門ごとの力では能力が足りずアイデアが不十分で対応しきれない。

 

Question:
サービス向上ということはずっと前から言われていますが、昔のサービスと今のサービスは意味が違うと思いませんか?

全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【4】

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。