全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【1】

全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【1】

今回から新章です。具体的なアプローチを考えます。よろしくお願いいたします。

 

前章の最後でこれから始まる経営改革の手段は現場改善だと申し上げた。

訳の分からない横文字の手段ではなく、昔から日本の製造業が慣れ親しんだ改善だ。

私はこれまで日本以外にもアメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、アフリカ等世界各国の工場を見てきたが、その経験から日本の製造業の一番の強みは生産現場を中心とした改善力だと確信している。

今でもその力はダントツだ。

だからこの力を活用しない手はないし、これから述べる方法で慣れ親しんだ改善を活用すればとんでもない変化を起こせるのだ。

 

Question:
現場改善を通じて経営を変えるというアプローチ、イメージわきますか?

全員で行う改善をベースとした新しい経営のアプローチ【1】

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。