元に戻らない現場改善:元に戻らないためには?
あなた一人で、手抜きでできる「元に戻らない現場改善」
現場改善が進むと……
現場改善が元に戻らないためには、どうすれば良いでしょうか?
実際に、どんどん進めている工場もあります。
一つは、経営TOPが率先して進める方法があります。経営TOPが率先して、しかも、あせらずに現場改善を行う場合です。
オーナー会社の社長が先頭に立って進めている場合、うまくいっているケースが多いようです。
しかし、経営TOPが現場改善に興味がない場合が問題です。
多くの会社は経営改善は行おうとしますが、どうも現場には目が向かないようです。メーカーであれば、利益は工場で生み出されているのですが……。
また、経営TOPが率先して進めているのですが、せっかちに進めて失敗している例もあります。
ある程度、気長に進めていくのが良いのです。もう一つは、現場のあなたが現場改善を継続的に進める方法です。
でも、仕事をしながら現場改善も進めると思うと、ちょっと難しいですね。
現場改善と仕事を、同時に進めることになるからです。どのように進めれば、うまくいくでしょうか?
少しでも、ムダなことをしなければ、あなたは楽になります。
「現場改善のムダ」とは何でしょうか?
私が、プロジェクトで現場改善を進めていた時に、ムダだと感じていたことがあります。
それらをしなければ、現場改善の推進は、かなり楽になります。
まず、企画書の作成です。
効果の目論見と推進スケジュールを資料にします。
そして、上司の決裁を受けます。そこで、企画書を修正します。やっとスタートしたら、今度は報告書の作成、そして、報告会で発表〜追求となってしまいます。
つまり、現場改善なのに、作っていたものは「紙」ばかりなのです。一人で行えば、この企画書や決裁書、報告書の作成は全く不要です。誰からも、何も言われることもないのです。
つまり「手抜き」で現場改善を行うのです。
現場改善の推進に必要のない「紙」の生産を、一切、しないのです。
「手抜き」とは、「さぼる」という意味ではありません。
今までの品質は維持しながら、少ないパワーで作業を行うことなのです。人が継続して何かをしようとするためのモチベーションは何でしょうか?
それは、「楽しい」ことです。
楽しくなるのは、自分で考えて、自分でやってみて、「上手くいく」ことです。
なかなか上手くいかないものを、自分で工夫して、苦労しながら上手くいくと、本当に嬉しいものです。
これを、私は「楽々改善」と呼んでいます。楽に楽しい現場改善です。
上手くいくと、もっとレベルの高いことをやろうという気持ちが生じます。
そして、自分が楽になれば、もっと強くやろうと思います。これが、楽々改善の「好循環」です。
楽に楽しく、現場改善を進めていきましょう。
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