作業を楽にする現場改善:時間測定してみましょう
あなた一人で、手抜きでできる「作業を楽にする現場改善」
時間測定してみましょう
あなたの作業を、あらためて動画で見てみると、色々とムダが見えましたね。すぐに、改善を行うことが重要です。
でも、一度改善を行った後は、もう少し詳細に分析してみたくなります。
その場合は、時間を測定して分析するのが分かりやすいです。
時間測定は、「ストップウォッチ」を使って測定します。今では、スマホのアプリでも簡単に行えます。
しかも、ラップ(途中経過)も取れます。これは、5000円くらいする競技用の高級ストップウォッチ並みの機能なのです。
ラップ付きはありませんが、標準タイプは100円ショップにも売っています。
撮影した動画を、「時間測定」してみましょう。まずは、作業のスタート点を見つけます。
スタート点は、作業の1サイクルの終了点でもあります。
作業を終了する点を見つける方が簡単なので、終了点を見つけましょう。
1サイクルの作業を終え、ワークを作業台などに置くところが終了点です。
そこで、ストップウォッチのスタートを押します。次の終了点で、ストップを押します。
その時間が、ワーク1個の組立作業を行う時間です。この時間を、「サイクルタイム」といいます。
2〜3回の作業を撮影しましたので、2~3回のサイクルタイムを測定してみましょう。
その場合、「ラップ」を使うと簡単に測定できます。
例えば、3回分の測定を、スマホのアプリで行う場合を説明します。
最初のスタート点で、「スタート」を押します。
1回目のスタート点で、「ラップ」を押します。
2回目のスタート点も、「ラップ」を押します。
3回目のスタート点つまり終了点で、「ストップ」を押します。
すると、3回分のサイクルタイムを、アプリが計算して表示してくれます。
測定した数字、つまり時間(秒)を見てみましょう。
3回のサイクルタイムが、だいたい同じような時間になっていれば問題はありません。
しかし、毎回の時間に「バラツキ」があると、ちょっと問題です。
目安として、10%以上のバラツキがあると、何か問題があります。
手待ちが生じた、動作をやり直した、ワークや工具を落としたなど、が考えられます。
もう一度、動画を見て、ムダを探ってみましょう。
「手待ち」だけは難しいですが、それ以外はたいてい原因が分かります。
ムダの原因が分かれば、改善が行えます。
毎回、同じサイクルタイムで作業ができるように工夫しましょう。
参考書
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