中国工場・従業員教育を考える!!
中国工場の改善支援・指導をやらせてもらっていますが、
それには従業員教育も含まれており必ず実施します。
教育は、現場の管理者や検査員を対象としており、
作業者に直接教育をすることはありません。
なぜ教育の対象を管理者や検査員にしているかと言うと、
教育の効果を最大にするためです。
弊社は、「工場のQCDを支えているのは、現場の管理者」
という考えを持っています。
つまり現場の管理者が、
品質を確保するためのキーパーソンなのです。
キーパーソンである彼ら彼女らの意識を変えることが
必要かつ重要なのです。
管理者の意識が変わらなければ、
作業者の意識を変えることはできません。
日々工程の作業や作業者を監督し指導しているのは
現場管理者ですから、
彼ら彼女らの意識が低いままでは、
作業者が変わるはずがありません。
他の理由として、作業者は入れ替りがありますが、
管理者はそれに比べると定着率が高い傾向にあるので、
継続した教育ができることがあります。
もし、現場管理者の定着率が低い場合、
その工場は別の意味で危ない工場と言えます。
いろいろな工場で管理者教育を実施してわかったのは、
現場の管理者たちは体系的にきちんと
教育をされたことがないということです。
品質管理の言葉は知っているものの、
その本当の意味を理解していないのです。
また、なぜさまざまな管理が必要なのか、
その理由をわかっていないのです。
弊社で実施する教育は、基本を重視しています。
工場で当たり前に行うことを当たり前にできるように
することを目指しています。
当たり前のことが出来ていないのが、中国工場の現実です。
教育の内容としては、次のことを行っています。
・工場の基本的な管理のこと
・品質管理の基礎知識
・品質に対する考え方
・自分たちの役割の再認識
先ずは、これらの内容を管理者たちにしっかり
身に付けてもらうことが大事なことです。
繰り返しになりますが、
管理者を教育し意識を高めることが
作業者を教育するための下地になります。