中国企業の品質改善、諦めたら終わり!!(その2)
思うように動いてくれない中国企業に手を焼いている日系企業は多いですね。実際にかつて中国企業から調達している材料の品質が悪く、その会社の製品品質に影響が出て問題となった取引先と打合せしたときに、取引先の日本人品質管理担当者が泣きを入れてきたことがありました。
「中国企業とは何度も打合せをしてお願いをしているのですが、なかなか対応してくれないんです。ほんとにこれ以上はどうしようもないですよ。」と。
ほとんど諦めの境地に入っている状態でした。その方に対しては「諦めたら終わりですよ」と言って励ました。ここで諦めて品質改善要求を止めると相手は、今の品質でいいと思ってしまいます。そうなると改善されないばかりか、下手をすると品質が後退してしまう事態になる可能性が高い。劇的な改善は望めなくても、少しでも前進させなくてはならないと考えるべきです。
特に中国では、「その少しの前進が大事で長い目で見るとそれが積み重なって大きな前進になる。」との長い目で見る必要がある。今後もその中国企業との取引を続けるのなら尚更です。
実は、前回紹介したコメントの最後にまた、「すみません」という態度を示さない国民として諦めていたので。という一文もありました。これはこのように考えてしまう気持ちもわかりますが、中国の国民性を少しでも知るとこういったストレスは減るのではないでしょうか。中国企業や中国人と付き合う、仕事をするためには、やはり中国人を理解することも必要と感じました。