中国企業での5S活動紹介

中国企業での5S活動紹介

道具入れ……ううううつくしい
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玉架け用ワイヤーの収納……写真とナンバー表示をしている。

うううううんん……工夫のあとが分かる
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各自のお茶の置場決め
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掃除道具置場……ナンバーで定位置化
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優秀職場を社長が表彰
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中国も大気汚染、廃液、ゴミ等、問題は山積している。

それを正していく第一歩は、このようなモノづくりにおける5S活動だ。

モノづくりにおいて、このような整理・整頓の心を身につけていけば、それはいずれ必ず社会へ伝播してゆくはずだ。

 

この企業も、これでやっとTPSの改善に着手できる下地ができた。

TPSの改善が始まれば、日々会社へ出勤する際、そのことが頭の多くの部分を占めるようになる。

そして改善が出来ると、本人のみならず、それを見た他の社員にも成功体験を味わさせることができる。

この成功体験こそが、次の改善を生む原動力になる。

 

ところで、「宗教」自体、無神論者である小生はどんなものか知らない。

しかし5S、TPSの普及は、宗教家の布教活動にすごく似ている感じがしている。

「自分が素晴らしいと感じたことを、他人にも勧めて、その人にも素晴らしいと感じてもらう」という点においてだ。

 

しかしトヨタが世界制覇した今でも、未だにTPSを勉強してみようとしない人も多い。

国内の某大手自動車メーカーの工場を見学したことがあるが、そこにはあんどんが1つもなかった。

こんな状態だと、作業者は機械から離れられない。

 

あんどんだらけのトヨタと今日も競争しているのだから、差が開くことはあっても縮まることはない。

そのような人たちには、「アンチトヨタの感情でそうなっているのかもしれないけど、一度私の話を聞いてよ」という気持ちになってしまう。

「疑念を捨て、私の言うことをすべて信じなさい」といった心境で、まさに宣教師の世界だ。


豊田生産コンサルティング株式会社代表取締役社長◎略歴 昭和30年(1955) 愛知県豊橋市生まれ 昭和53年(1978) 早稲田大学商学部卒業トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)入社 平成16年(2004) トヨタの基幹職チャレンジ・キャリヤ制度(他社への転出支援制度)によりトヨタを退職(退職時資格は課長級) オーエスジー株式会社オーエスジープロダクションシステム推進本部副本部長就任 消耗性工具(ドリル・タップ・エンドミル)専門メーカーで自動車関連以外の業種の現場改善活動に従事。 平成19年(2007) 豊田生産コンサルティング株式会社設立◎トヨタでの職歴(26年)人事部人事課海外関係人事 3年/財務部経理課輸出入経理、国内債権債務管理 3年/本社工場工務部原価グループ鍛造工場能率・製造予算管理、工場棚卸総括 3年/本社工場工務部生産管理室車体・塗装・組立工場生産管理 4年/米州事業部原価企画グループ北米事業体原価管理、北米生産車原価企画 3年/田原工場工務部原価グループ成形工場能率・製造予算管理、トヨタ生産方式部課長自主研 2年/田原工場工務部生産管理室エンジン・鋳物工場生産管理、トヨタ生産方式部課長自主研 8年◎本社部門(人事・財務・原価企画)9年、工場部門(本社工場・田原工場)17年と本社機能、工場機能のそれぞれを幅広く経験。特に工場では生産管理と原価管理という「石垣」づくりとトヨタ生産方式自主研メンバーとして「天守閣」づくりの両方に長年従事。