中国人スタッフの勇み足?
シンセンにある日系工場で中国人管理者(Aさん)が勇み足をしてしまった。
何があったかと言うと、顧客クレームがあり、
その対応を上司である日本人の品質管理責任者の確認を取らずに、
独断で工場に対応指示をしていたのです。
その顧客クレーム対応は品質管理責任者含め関係するスタッフで対応していました。
もちろん、Aさんも関係者の中に含まれています。
調査をしていくと顧客クレームでしたが、
その責任は顧客の側にあると言うのが共通認識になってきていました。
ただし、責任がこちらにないからよいと言うことではなく、
顧客が困っているのでこちらも最大限協力していく姿勢で臨んでいました。
そんな時に顧客の香港事務所から問題となる製品の手直しに関して特別対応を求める電話が、
Aさんに入ったのです。
顧客もその先のお客さんからプレッシャーがきつく、
普段とは違うルートで対応を依頼してきました。
それを受けたAさんは、
自分の判断で顧客の香港事務所が求める特別対応の指示を現場に出したのです。
そして、それが後になって大きな問題となってしまったのです。
この工場ではこういったクレーム対応については、
日本人である品質管理責任者が対応方法を最終決定する。
現場への指示はAさんが行うとともに実施の責任を持つことになっていました。
出典:中国人スタッフの勇み足?