世の中の変化と日本の製造業が抱えている問題点【6】

世の中の変化と日本の製造業が抱えている問題点【6】

先回お話したこれからの時代にはいろいろな名前がついているようです。

 

アメリカでは?

この状況を指し示す言葉として英語ではマスカスタマイゼーション(mass customization)という言葉が生まれてきている。

 

これからの時代では市場の要求が限りなく個別対応の方向に向かうが、消費者はすでにモノを持っているので本当に気に入ったモノでかつ大量生産品と同等のリーゾナブルな価格でないと買わない。

 

これを生産の面から見ると、消費者の個別・多様な要求であってもいろいろな創意工夫をして大量生産時並みの低コストでモノづくりをするということだ。

 

これがマスカスタマイゼーションであり、そこでは次々とお客の要望を取り入れた商品を短時間に開発し注文を取り短時間に生産し販売し代金を回収することが求められる。

 

まさにマスプロダクションの時代からマスカスタマイゼーションの時代へと市場とモノづくりが変化していることだと言える。

 

Question

個別カスタム生産であっても安くないといけない時代が来るのです。

3Dプリンターの発達なども影響するようです。皆さんはどう思われますか?

世の中の変化と日本の製造業が抱えている問題点【6】

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。