三菱電機 MELFA-FR、カード挿入で予知保全 タクトタイム60%短縮可
2機能追加 自社AI技術活用
三菱電機は、産業用ロボット「MELFA-FRシリーズ」の機能拡張オプションとして、「予知保全機能」と「力覚センサ拡張機能」を新たに追加した「MELFA Smart Plus(メルファスマートプラス)カード」を4月26日に発売した。
新製品は、同社のAI技術「Maisart(マイサート)」を活用しており、独自の異常検出技術によってロボットの駆動系部品の異常を事前に検出・通知することができる。振動センサや解析用機器などの追加が必要なく、カードをロボットコントローラに挿入するだけで異常検知ができ、ダウンタイムの短縮が可能となる。
また、Maisartによって力覚センサのパラメータを自動調整し、ロボットが対象物に加える力を制御して、より人の手に近い繊細な作業を実現することで、タクトタイムを従来比60%短縮。作業の開始地点と完了地点を設定するだけで、動作時間が最短になるプログラムを自動生成し、システムの立ち上げ時間を従来比で60%短縮する。
販売内容は、予知保全機能と力覚センサ拡張機能など全7機能を搭載したパックタイプと、予知保全機能、力覚センサ拡張機能、MELFA-3D Vision拡張機能から1機能を選択するタイプの2種類。
販売目標は年間200枚。
▲MELFA-FRシリーズのロボットコントローラーへの挿入イメージ
出典:三菱電機「産業用ロボット機能拡張用『MELFA Smart Plusカード』機能追加のお知らせ」