三菱、神戸に制御盤の新工場 交通やエネルギー関連向けに注力

三菱、神戸に制御盤の新工場 交通やエネルギー関連向けに注力

 三菱電機は、交通システム分野や電力システム分野の各種制御盤の増産体制構築のため、神戸地区(兵庫県神戸市)構内に建設していた制御盤新工場が竣工した。6月から稼働を開始しており、2020年までに同地区での売上高30%増を目指す。

三菱制御盤工場0623

 列車への電力安定供給、再生可能エネルギー普及による電力系統安定化、スマートグリッド対応等により制御盤需要が拡大するなか、同社は生産、試験スペースを拡充して対応する。新工場は、延床面積2万3368平方メートルの鉄骨6階建。交通や電力システム分野の各種制御盤を中心に、電圧・周波数を制御し需要家に最適な電力供給を行う電源装置、変電所において、天候の影響を受ける風力や太陽光発電等の電力系統を制御し安定化させる系統安定化機器、変電所で系統事故等による影響を制御し電力設備を保護する系統用保護継電装置、 電力系統を監視制御するための計算機システムなどを生産する。
 西神地区(兵庫県神戸市西区)に分散していた保護制御製作部門を神戸地区に集約して連携を強化する。

出典:三菱電機


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。