ルールを守ること|元トヨタマンの目

ルールを守ること|元トヨタマンの目

工業製品は人がルールを守った固まりである。

人がルールを守らなかった部分が、不良という形になってお客様の手もとに届くといっていい。

 

工場では管理者が標準作業票をつくり、それを作業者に守らせることによって、品質の確保を実現させている。

だからものづくりにたずさわる作業者は100%ルールを守らなければならない。

特に自動車製造などは人の安全にかかわるから、それは絶対だ。

 

日本の場合、一歩工場を出ても、みんなが交通ルールなどきちっと守る。

したがって、工場も社会もルールを守るから違和感はない。

しかし中国では、工場では日本と同じように決められたルールは100%守るように要求されるが、一歩工場を出れば、そこは交通ルールなどあまり守られない世界が広がっている。

その両者には非常に違和感がある。

だから中国でのものづくり指導は非常に骨が折れる。


豊田生産コンサルティング株式会社代表取締役社長◎略歴 昭和30年(1955) 愛知県豊橋市生まれ 昭和53年(1978) 早稲田大学商学部卒業トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)入社 平成16年(2004) トヨタの基幹職チャレンジ・キャリヤ制度(他社への転出支援制度)によりトヨタを退職(退職時資格は課長級) オーエスジー株式会社オーエスジープロダクションシステム推進本部副本部長就任 消耗性工具(ドリル・タップ・エンドミル)専門メーカーで自動車関連以外の業種の現場改善活動に従事。 平成19年(2007) 豊田生産コンサルティング株式会社設立◎トヨタでの職歴(26年)人事部人事課海外関係人事 3年/財務部経理課輸出入経理、国内債権債務管理 3年/本社工場工務部原価グループ鍛造工場能率・製造予算管理、工場棚卸総括 3年/本社工場工務部生産管理室車体・塗装・組立工場生産管理 4年/米州事業部原価企画グループ北米事業体原価管理、北米生産車原価企画 3年/田原工場工務部原価グループ成形工場能率・製造予算管理、トヨタ生産方式部課長自主研 2年/田原工場工務部生産管理室エンジン・鋳物工場生産管理、トヨタ生産方式部課長自主研 8年◎本社部門(人事・財務・原価企画)9年、工場部門(本社工場・田原工場)17年と本社機能、工場機能のそれぞれを幅広く経験。特に工場では生産管理と原価管理という「石垣」づくりとトヨタ生産方式自主研メンバーとして「天守閣」づくりの両方に長年従事。