ラオスにフランス系の洗い屋さんができました。

ラオスにフランス系の洗い屋さんができました。

※当コンテンツはCBC Laoの提供でお届けいたします。

 

フランス系の洗い屋さんがラオスにできました。これまで、ラオスにはベトナム系、タイ系などの洗い屋さんがありましたが、そこにフランス系の洗い屋さんが新たに加わりました。

早速、洗い屋さんの工場を見学させていただいたので、紹介します。規模と言い、設備と言い、他のラオスの他の洗い屋さんと一線を画す洗い屋さんでした。また、技術面のサポートとして、シンチャイファというタイで一番大きく技術力が高い洗い屋さんで技術者として働いた後、洗い用の薬品会社で働いているというタイ人が関わっているのも頼もしい部分です。そのタイ技術者曰く、ラオスでもタイのシンチャイファと同じレベルの洗いができるようになるということで、皆が大きな期待をいだいてます。ちなみにタイの縫製業界は、とても成熟しており、日本と同等か場合によってはそれ以上の技術力があります。

特に、CBC Laoはデニムを使った商品を縫製することも多いことから、洗い屋さんの技術が高く、いろいろな洗い加工をすることができれば、それだけいろいろなオーダーを受けることをできます。ということで、これから少しずつ洗い加工の難しいサンプルの洗いをお願いしていこうと考えています。縫製工場が頑張ってもよい商品はできません。刺繍屋さん、洗い屋さんなどと協力していくことでよい商品を日本に輸出することができるので、この新しくできたフランス系の洗い屋さんとも良い関係を築いていきたいです。

さて、写真を撮らせていただいたので、中の設備を順番に紹介していきます。

まず、洗濯機(?)です。大きな業務用の洗濯機が4台並んでいました。

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エクストラクターです。遠心分離型の脱水機です。洗った後に、このエクストラクターにかけ、水分をある程度、はじきます。大きなものが2台と小さなものが1台ありました。

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乾燥機です。この乾燥機で完全に乾燥させます。少しでも、湿り気が残っていると、カビ臭くなることがあるので、しっかり乾燥させます。

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以上が、洗い加工の中心となる洗濯機、脱水機、乾燥機ですが、洗い屋さんの仕事の見せ所は、ブリーチ、ヒゲ加工、ヤスリ加工、オーバーダイなどの加工であったりします。そして、それらの加工のための設備も、この洗い屋さんはとても充実しています。

まずは、ヒゲ加工用のヒゲ台を、お客様の要望に基づいて作ることができるそうです。写真が、ヒゲ加工を入れるときのヒゲ台です。これは黒のポリウレタンのようなものでできており、デザインに基づき削っていきます。そして、このポリウレタンの台をパンツの中に入れ、上からヤスリで削っていきます。

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また、パンツをつまんで線を入れる設備もあります。立体のヒゲを作る装置でしょうか。(タイ人技術者の方が説明してくれたのですが、タイ語能力が低く全てを理解できませんでした。)

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パンツを差し込んでてスプレーで色をのせたりする設備もあります。

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さらに、オーバーダイなどをしたあとに、色素をしっかり定着させるためのオーブン(釜)もあります。(タイ人技術者の方が説明してくれたのですが、タイ語能力が低くそれ以上は理解できませんでした。)

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パンツを裏返す機械というのもありました。

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これだけの設備が整っているのは、凄いです☆

余談ですが、オーナーはフランス人、会話は英語です。ラオスという外国にいつつ、普段はラオス語しか使っていないので、話すときに英語が出てこなくてちょっと困りました。ちょっと英語を勉強し直そうと思います。外資系が多いラオスの縫製業界なので、言語ができるほど、いろいろな方と関わりを持ち、縫製の巾を広げていくことができます。

 

ラオスにフランス系の洗い屋さんができました。


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。