ラオスでは縫製に必要なものは輸入しなければなりません|ラオス縫製工場の日常
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今週、タイ工場から、手配してた生地、テープ、バックル、釦などの副資材が届きました。
今回は、混載のトラックで送ってもらいました。
混載のトラックでタイから送ってもらう場合には、土曜日にタイ・バンコクを出発して、火曜日にラオス・ヴィエンチャンに荷物が到着し、国境の税関(ターナレン)に荷物を取りにいくということが多いです(ときどき早いと荷物を月曜に受け取ることができるときもあります)。
ラオスでは縫製に必要なものはほぼすべて輸入しています。
生地、釦やジッパーなどの資材、ブランドネームのなどの織りネーム、洗濯ネームやペーパータグ、商品を入れるポリ袋など、縫製に必要なものはほぼすべて他の国から輸入しなければなりません。
ラオスで手に入るのは、商品をつめるダンボールくらいです。ここがラオスの縫製工場の大変なところです。
他の国から生地や資材をもってくるのは、距離的・時間的な問題だけでなく、「輸入」という手続きを踏まなければならないのでさらに大変です。
宅急便などのように伝票を1枚書けば良いというわけにはいきません。たくさんの書類を用意して、通関を手続きが必要になります。
縫製に必要な生地や資材を輸入する時にどのような書類を用意しなければならないか、紹介します。
ちなみに、日本では、商品が外国から届いてから輸入通関をして手元に商品が手に入るまで、通常1週間ほどかかるとのことですが、ラオスでは商品が届いたその日に税関にいって通関手続きをして商品を受け取ることができます。
ここは小さな国の大きなメリットです!
輸入通関に必要な書類
1.輸入申請書
ラオスの税関に輸入することを申請します。
2.請求書(Invoice)
輸出者名・輸入者名、品目、数量、価格等を記載されている書類で、商品の代金の請求書です。
輸入前に、アパレル会社さん等から送っていただきます。
今回は、タイ工場からラオス工場への輸入なので、タイ工場から、この請求書(Invoice)を送ってもらいました。
3.包装内容明細書(Packing List)
それぞれのダンボールに、どんな商品がいくつ入っているかの明細書です。
請求書と一緒に、事前にアパレル会社さん等から送っていただきます。今回は、請求書(Invoice)と同様、タイ工場からの荷物なのでタイ工場から送ってもらいました。
4.Airway Billあるいは船荷証券(BL)
Airway Billや船荷証券(BL)は、荷物の引換証のようなものです。
飛行機や船を使うような輸出入では、このような証券が使われます。
しかし今回は輸出入はタイからラオスへの陸路ということで、これらの証券はありません。
5.輸入申告書・輸入許可通知書(Import Decrairation)
輸入者名、品目、数量、価格等を記載されていた書類で、税関から輸出許可のサインをもらうと輸出許可証となります。
6.銀行からの引き出し許可証
生地などの資材の代金を、銀行から引き出すこと許可があることを約束してもらいます。
(7.輸入する生地の原産地証明(C/O))
原産地証明は、輸入時にある必要ありませんが、ラオスから日本へ商品を輸出する時に原産地証明(Form AJ)を取得するときに必要です。
その他、輸入時には、次の書類をもっていくことになります。
1.輸出入許可証(IDカード)
2日間の講習をうけると取得できるそうです。
2.年間生産計画書
ラオスでは、輸出100%企業は、1年間に例えばシャツを1万枚、パンツを5,000枚縫製するなど年間生産計画を立てなければなりません。
3.会社登記書類などのコピー
工場の営業許可証、投資許可証、工場の登録証、税免除証明書など
これらの書類を揃えて、やっと他の国から生地や釦、ジッパーなどの副資材をタイからラオスへ輸入することができ、縫製工場に荷物が届くことになります。
なので、ラオスで縫製する場合には、縫製に必要なものをしっかり事前にしっかり確認し、縫製時に資材が足りないことがないよう手配しなければなりません(ということを、いつも頭にいれて、必要資材を確認して、オーダーをしています)。