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ユニバーサルロボット代理店グリーネプランニング「協調ロボットの販売拡大」 ラース・アンダーソン代表

協働ロボット・協調ロボットで世界を席巻するユニバーサルロボット。その日本市場での代理店であるグリーネプランニング。2016年の日本市場についてラース・アンダーソン代表に話を聞いた。

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3年前からユニバーサルロボットを日本で販売開始し、現在は「URシリーズ」とともに、その周辺機器の総合代理店としてエンドユーザのニーズに対応している。2015年は3キロ可搬で小型の「UR3」を発売し、総販売台数を大きく伸ばすことができた飛躍の年になった。

15年の大きなニュースとして、産業用ロボットの安全性に係るJISが改正されたことがある。ISO 10218-1とISO 10218-2が、それぞれJIS 8433-1、JIS8433-2になった。また技術仕様書ISO/TS
15066が、12月に横浜で開催されたISO会議で審議を終了。これにより産業用ロボットの安全性にかかわる基準がJISとISOの間で整合性が取れるようになった。協調ロボットの普及にとって大きな前進だ。

ロボットはシステムの一部であり、安全柵の有無も各現場でのリスクアセスメントを考慮する必要がある。また、ロボットの周辺機器やハンドの安全性も求められる。

現在、大手メーカーを中心に協調ロボットを販売しているが、彼らには独自の労働安全ノウハウが整っている。一方、中小企業にはそれがない。今後、中小企業が協調ロボットを安心して導入するためには、安全面での考え方のガイドラインが不可欠だ。中小企業版の労働安全ガイドラインの具体例が早急に発表されたら、中小企業ももっと協調ロボットを導入しやすくなるだろう。

現在私は、ISO国際会議に日本サイドのメンバーとして参加している。「産業用ロボット安全性WG」のグループに所属し、産業用ロボットの安全な利用環境の整備などに取り組んでいる。これから各現場の状況に合わせたロボットの安全性やリスクアセスメントの考え方など、中小企業が協調ロボットを積極的に導入できるよう安全性についてアドバイスをしていきたい。

出典:オートメーション新聞 グリーネプランニング 協調ロボットの販売拡大 ラース・アンダーソン代表


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。