モン族のお正月(キンチアン)が始まっています!! | ラオス縫製工場の...

モン族のお正月(キンチアン)が始まっています!! | ラオス縫製工場の日常

※当コンテンツはCBC Laoの提供でお届けいたします。

 

ラオスで、もっとも大きな割合を占めるのがラオ族ですが、ラオ族以外にも多くの民族の人々が住んでいて、それぞれの文化を持っています。それらの民族の1つであるモン族のキンチアンと呼ばれる正月が先々週くらいから始まっています。

といっても、ラオス国内にいるモン族の人々が、同時に正月を迎えたというわけでなく、それぞれの地方でお正月の時期は違います。モン族の正月は、稲刈りが終わった月の次の月に行われるかららしいのです。(モン族の正月がどのように決まるか分かる人がいれば是非教えてください!!)

ちなみにモン族の人々の民族衣装は次のような感じです。刺繍がとても綺麗です。銀色の丸い部分は、「貨幣」だそうです。ただ、昔は、本当の貨幣を使っていたそうですが、今は、ただ貨幣っぽいものということです。

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縫製工場でも、先々週に、モン族の職員がお正月なので「お休みをください」を有給休暇を申請していました。戻ってきてから聞いた所、近くの親戚の皆で、お正月の儀式とお祝いをしたとのことでした。

モン族の人々がどのようにお正月を祝うのかというと、まずお正月の前にはその準備として、お餅をつくそうです。そして、大晦日の日には、鶏を殺して、お供えをして、また、鶏肉を使ったごちそうを作ってお祝いするそうです。餅をつくことなど、日本とお正月と少し似ていますね。

また、お正月期間は、1週間から1ヶ月くらいあり、その期間中に闘牛があったり、ボール投げがあったり、歌や踊りがあるそうです。こういうときには夫婦やカップルなどは、おそろいの民族衣装をお祭りに参加します。モン族の女性は、皆、民族衣装を手作りで作れるそうです。

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これらのお正月行事の中でも有名なのが、ボール投げです。男女が一列に並び、女性が作ったボールをお互いに投げあいます。たったこれだけのことですが、これはモン族の独身の男女にとっては、お見合いのようなものらしいです。ここで、良い相手を見つけることを楽しみにしている人も多いらしく、アメリカなど海外からもお嫁さん探しなどのために、ラオスに来る人もいるらしいです。

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さて、昨日、ビエンチャンのドンパニャー村(母子保健病院の近く)で、モン族のお祭りをやっているのを見にいったので、それを紹介します。モン族の縫製工場の職員も、皆、行くと言っていましたが、行った時間が遅かったため誰にも会うことはできませんでした。

まず、入り口付近では、コマをやっていました。1人がコマを回して、それを他のグループの人々がコマを投げて、そのコマを倒すというルールのようです。分かりにくいですが、下がその写真です。

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メイン会場では闘牛があったようです。行った時間が遅く、すでに終わっていて、残っていた牛の写真しか撮れませんでした。

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闘牛については、一度も見たことがないので、来年こそは、見てみたいです!!モン族の闘牛がどんなものかは、「各国紹介ラオス」というwebsiteに詳しい説明があったので、紹介します(以下、引用)。

 

<血たぎる闘牛>

「ターディンデーン地域では60頭ほどが集まり、4時間近く約30試合が行なわれた。半野生の去勢していないオスで、闘牛専用の牛を使う。闘牛にメスは使わない。普通の牛より角(つの)が長めだが、水牛より短い。水牛の角は二本が内側に大きく弧を描くが、この牛はほぼまっすぐに斜め前方に向かって伸びる。また首の皮が大きくたるんでおり、首の上には必ずコブが1つある。

組み合わせは審判員が決める。対戦する牛の年齢が同じになるようにし、また同じ村の牛とは対戦しないように組んでいる。2頭ずつの一騎打ちで、一本勝負。総当り戦やトーナメント戦ではないため、勝ち進んだり、一日に二度試合をしたりことはなく、優勝とか2位、3位とかいう順位はない。また賞金とか記念品といったものもなく、飼い主が手に入れるのは「名誉」だけである。試合の勝敗をみながら賭博をする人はいなかった。

人垣で作られた闘牛場の両サイドから飼い主が鼻輪を引いて登場する。濡れた布巾で牛の角を清める。ジョッキ1杯のビールが振舞われ、飼い主が飲む。金属でできた鼻輪の代わりに鼻にひもを通して牛を引き、徐々に牛の顔を先方の牛の顔に近づける。するとある瞬間に突然に頭突き合いになる。飼い主は鼻のひもを抜く。どちらか一方が逃げ出すか、ひどく傷つくか、あるいは死んだら負け。」

(参考URL:http://www.e384.com/imadoki/33laos/laos_12.html

 

もちろん他の場所では、有名なボール投げもやっていました。この中でカップルは誕生したのでしょうか。。。

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明日の夜には、モン族の伝統芸能の発表があるらしく、そのリハーサルをしていました。

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また、いろいろな方に写真を撮らせていただいたので、それを紹介します。皆さん、とてもきれいな民族衣装をきています!!カップルの場合には、女性が、男性用の服も一緒に作るそうです。

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これから、ラオスに来る方で、モン族の正月に興味の有る方におすすめなのが、ビエンチャン近郊でもっとも大きなモン族の人々が住むうラク・ハーシップ・ソーン(LAK52)のモン族のお正月です。12月18日からお正月が始まるそうで、その後の週末などには、ボール投げなどモン族のお正月の様子を見ることができると思います。ラク・ハーシップ・ソーン(LAK52)は、ビエンチャンから北へ向かう国道13号線に向かって52キロメートルにあります。

 

出典:海外ラオスにある小ロットを得意とする縫製工場


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。