モン族のお正月が始まっています。
※当コンテンツはCBC Laoの提供でお届けいたします。
ラオスには、大多数を占めるラオ族の他にたくさんの少数民族がいます。
その中でも、ある程度人数が多いのがモン族の人々で、ラオスに住んでいると少数民族と言いつついろいろなところで出会うことが多いです。
モン族の人々は刺繍などを得意としてして、とても手先が器用です。
CBC Laoも含めて多くの縫製工場で、モン族の人々が働いています。
彼らのお正月は、地域によって異なるらしいですが、大体12月から1月くらいにかけて行われます。
首都ビエンチャン近郊では、12月7日が大晦日、8日が元旦だったようです。
7日は、鶏を殺し、その血を家の周りにかけたり、卵を食べる儀式があるそうです。
また、日本人と同じように、もち米から餅を作ります。
ちなみにモン族の人々は精霊信仰です。
モン族の正月は、キンチアンと呼ばれ、モン族の人々が多くの住んでいる地域では、正月のお祭りが開かれます。
今回は、ビエンチャンから52キロにある村であるという意味であるラク52でおこなれていたお祭りの様子を紹介します。
まずは、とてもきれいなデザインで有名な彼らの民族衣装を紹介します。
こんな感じで、それぞれの服にとても細かな刺繍が入っているのが特徴です。
モン族の女性は、皆この衣装を手作りできるそうです。
彼氏や旦那さんがいる人は、その分も縫ってあげるそうです。
また、人によってはコインのようなものが服についています。
今は、イミテーションですが、昔は本物コインを使い、ある意味富の象徴だったとのことです。
このお祭りで一番有名なのでは、女性と男性がボールを投げ合って、口説きあう行事です。
女性と男性が一列に並び合って、ボールを投げあいをしながら、口説きあうそうです。
アメリカなどからわざわざ女性を口説きにくる海外にいるモン族の人々もいると聞きますが、モン族の友人によるとそこまで本気に口説くひとはほとんどいないそうです。
また、モン族のお祭りにしかないのが、モン族の衣装を着ての撮影コーナーや、モン族衣装の販売会場です。
こんな感じでモン族の人々が記念撮影をしていました。モン族の衣装をもっていない人用に貸出衣装もあるようでした。
モン族の衣装も売っています。
デザイン等によりますが、一式で、男性用で7,000円くらい、女性用で14,000円になるそうです。
また、普通のお祭りと同じように(といってもラオスのお祭りですが)、いろいろな出店があります。
ただ、店員がモン族の衣装を着ている人が多いので、特別な感じがします。
風船を、ダーツを投げて割って、すべて割れると景品がもらえます。
ラオスでは定番の出店です。
下は、缶に珠を投げて缶を倒すというゲームです。
ここのお祭りは、一番人気のようで、同じようなお店がたくさんありました。
また、こんな感じでゴーカートがあったり、小さな観覧車があったりもします。
このようにラオスは、他民族国家なので、ラオス族の正月があり、モン族の正月があり、そのほかの民族もそれぞれの暦があったりします。
1つの国に住んでいながら、いろいろ民族に文化に触れ合う機会があります。
※本記事は、2018年12月17日に公開されたものです。