ホンダ、軽EV「N-ONE e:」発売 WLTC295km・通勤・買い物向け・プラグ&チャージ
この記事の内容をまとめると…
- 軽乗用EV「N-ONE e:」を発売、WLTCモードで295kmの航続距離を確保
- N-VAN e:と共通のEVシステムを採用しつつ、空力などの違いで航続距離を拡大
- 29.6kWhのバッテリーとプラグ&チャージ対応、充電ネットワーク「ホンダチャージ」を提供
ホンダは軽乗用EV「N-ONE e:」を2025年9月12日に発売する。メーカー希望小売価格は269万9400円からで、WLTCモードで295kmの航続距離を確保する。生産は鈴鹿製作所で行う。
N-ONE e:詳細
N-ONE e:は、商用EV「N-VAN e:」に続くホンダの軽EV第2弾である。29.6kWhのバッテリーを搭載し、出力6kW以上の普通充電で約4.5時間、出力50kW以上の急速充電で30分間に80%まで充電できる。バッテリーの冷却/加温により季節を問わず航続距離や充電時間の安定化を図る。バッテリー、モーター、充電システムはN-VAN e:と共通だが、前方投影面積の小型化やタイヤ・車両重量の違いにより、同容量でも航続距離を伸ばした。
プラットフォームはガソリン車のN-ONEをベースとし、室内の広さや使い勝手を継承。全高をN-ONEと同等に抑え電費向上にも寄与した。モーターは出力47kW、トルク162Nmを発揮し、ギア比を低く設定することで発進性能を重視した。外部給電機能やV2H(Vehicle to Home)にも対応する。
充電面では、純正の家庭用普通充電器の販売に加え、充電ネットワークサービス「ホンダチャージ」を開始する。N-ONE e:はCHAdeMO規格に準拠したプラグ&チャージ機能に対応し、ホンダチャージでの急速充電に利用できる(ホンダによれば、CHAdeMO規格のプラグ&チャージ機能を「ホンダチャージ」として提供するのは国内初)。
どのように活用する?
N-ONE e:は日々の買い物や通勤などの短距離移動をターゲットとしている。ホンダチャージのスマートフォンアプリから空き充電スポットの事前予約が可能で、スマートバリアにより最大60分間の確保ができる。プラグ&チャージによりコネクター接続のみで認証と充電が行える。
仕様・スペック
バッテリー容量 | 29.6kWh |
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一充電走行距離(WLTC) | 295km |
普通充電 | 出力6kW以上で約4.5時間 |
急速充電 | 出力50kW以上で30分間に80% |
モーター最高出力/最大トルク | 47kW/162Nm |
対応機能 | 外部給電、V2H、プラグ&チャージ(CHAdeMO規格) |
その他
サブスク(リース)の「バリュープラン」を「Honda ON」で提供し、バッテリー利活用を前提に残価を設定することで月々の支払いを約3000円抑えられる。ホンダトータルケア加入により、ホンダコネクトを通じてアプリから充電状況の確認やエアコンのタイマー設定、充電時間帯の設定、最大充電量や充電時の最大電流量の制限が可能となる。