ホワイトカラーは危機感を!|元トヨタマンの目

ホワイトカラーは危機感を!|元トヨタマンの目

一生懸命勉強して大学へ入って、いい会社へ就職する。

そうするとホワイトカラーとなる。

かっこいい高層ビルのオフィスで一日中デスクワークとなる。

もうこれは棺桶へ足一本状態だと思った方がいい。

運動量が徹底的に少なくなってしまうからだ。

 

よく健康維持には、1日40分のウォーキングが必要とかいう。

ブルーカラーの場合、そんなものは朝飯前のことだ。

健康面ではブルーカラーの仕事はバッチリだ。

 

また、自動車の普及の増加に正比例して糖尿病が増加したともいう。

ホワイトカラーにとってはさらに耳が痛い。

 

私自身、あこがれのホワイトカラーというやつになって、運動量がめっきり減少し、お決まりのように、厄年で痛風・高脂血症になった。

ここから一念発起、ベジタリアン、甘い飲料禁止(まんじゅうとかの固形は食べます)、毎日なにせ歩く、駅のホームで待つ時はホームを歩く、電車や新幹線はなるべく立つ等々の仙人生活に入った。

10年かかりようやく正常に戻った。

ようやく棺桶から片足を出せれた感じだ。

 

ところで、親からはいろいろ遺伝を受ける。

しかし「長生き」に関しては、前提条件があると思う。

<この関係は成り立つ場合が多いと思う>
親……ブルーカラー……長生き
子……ブルーカラー……長生き
*「体質」「生活習慣」「運動量」がほとんど同じだからだ。

<しかしこの関係はどうか?>
親……ブルーカラー……長生き
子……ホワイトカラー……?
*「体質」「生活習慣」同じでも、「運動量」が決定的に違ってくる。

したがって「親が長生きだから、俺も大丈夫だ」と思わないで、きちっと分析してみる必要があると思う。


豊田生産コンサルティング株式会社代表取締役社長◎略歴 昭和30年(1955) 愛知県豊橋市生まれ 昭和53年(1978) 早稲田大学商学部卒業トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)入社 平成16年(2004) トヨタの基幹職チャレンジ・キャリヤ制度(他社への転出支援制度)によりトヨタを退職(退職時資格は課長級) オーエスジー株式会社オーエスジープロダクションシステム推進本部副本部長就任 消耗性工具(ドリル・タップ・エンドミル)専門メーカーで自動車関連以外の業種の現場改善活動に従事。 平成19年(2007) 豊田生産コンサルティング株式会社設立◎トヨタでの職歴(26年)人事部人事課海外関係人事 3年/財務部経理課輸出入経理、国内債権債務管理 3年/本社工場工務部原価グループ鍛造工場能率・製造予算管理、工場棚卸総括 3年/本社工場工務部生産管理室車体・塗装・組立工場生産管理 4年/米州事業部原価企画グループ北米事業体原価管理、北米生産車原価企画 3年/田原工場工務部原価グループ成形工場能率・製造予算管理、トヨタ生産方式部課長自主研 2年/田原工場工務部生産管理室エンジン・鋳物工場生産管理、トヨタ生産方式部課長自主研 8年◎本社部門(人事・財務・原価企画)9年、工場部門(本社工場・田原工場)17年と本社機能、工場機能のそれぞれを幅広く経験。特に工場では生産管理と原価管理という「石垣」づくりとトヨタ生産方式自主研メンバーとして「天守閣」づくりの両方に長年従事。