ヘッドスプリング、研究・試作開発向け「18kVA SiC三相インバータ」を発表 高効率・小型設計でbiRAPID製品と高い親和性
この記事の内容をまとめると…
- ヘッドスプリングが18kVAのSiC三相インバータを発表
- 次世代半導体に対応した研究開発・試作開発向け装置
- biRAPID製品との親和性が高く、小型・高効率
パワーエレクトロニクス機器の試作・製造の効率化を目指し、ヘッドスプリング株式会社が新製品「18kVA SiC三相インバータ」を発表した。本製品は、研究・試作用途における高電圧・高効率運用が可能な次世代型三相インバータ装置である。
18kVA SiC三相インバータ詳細
本製品は、ROHM製第4世代SiCパワーデバイスを採用し、最大DC800Vの高電圧に対応した研究開発・試作開発向けの三相インバータである。biRAPIDシリーズの他製品と高い親和性を持ち、コントローラやセンサなどと組み合わせて活用できる。
モータドライブ用途では誘導モータ(IM)や永久磁石同期モータ(PMSM)の駆動に対応し、また、太陽電池・蓄電池との系統連系や、DCDCコンバータ(チョッパ回路)としての使用も可能である。これにより、電力変換器の研究・開発に幅広く対応できる。
筐体は小型・軽量で卓上使用が可能な設計となっており、開発現場での扱いやすさを実現している。加えて、電流保護、過電圧保護、短絡保護(DESAT)などの保護機能も搭載しており、異常検知時には数μs以内に停止動作を行う。
入力電圧センサおよび出力電流センサが標準搭載されており、外部へアナログ出力も可能。追加センサ回路を必要とせず、コントローラと本装置のみでの動作が可能である。