ブンホーカオパダップディンでした。
※当コンテンツはCBC Laoの提供でお届けいたします。
先日9月9日は、ホーカオパダップディンでした。
何かのおまじないの呪文に聞こえなくもないこのホーカオパダップディンは、ラオスのお盆とも呼べる仏教の日で、死んだ人々が戻ってくると信じられている日です。
似たようなお祭りで、約2週間後にも、ホーカオサラークと呼ばる仏教の日があり、この日も死者が戻ってくる人されてます。
もっとも、この2つには次のような違いがありあります。
ホーカオパダップディン:その土地でなくなり、その土地とそこに住む人々を守ってくれる守り神(?)を祀るお祭りです。
ホーカオサラーク:身内でなくなった人々を祀るお祭りです。
ちなみにそれぞれのお祭りの日本語に直すと次のような意味になります。
ホーカオパダップディン:ご飯を土地に供え讚える祭りの日
ホーカオサラーク:くじ引きでご飯で選んでいただく日
【参考】「ご飯を土地に供え讚える祭りの日」で縫製工場はお休みでした。
このホーカオパダップディンは、ラオスでは、カオパンサー(安居入りの日)、ホーカオサラーク(くじ引きでご飯を選んでいただく日)、オークパンサー(安居明けの日)と並んで、もっとも重要な仏教の日とされています。
今年は、日曜と重なりましたが、平日であれば、職員がお寺にお参りにいってから出勤できるように午前中2時間がお休みとなっています。
さて、ホーカオパダップディンは、日本語に直すとご飯を土地に讃えるお祭りの日となるように、土地の守り神を讃える日なので、そのためにお供え物を、家の周りやお寺にお供え物を起きます。
もちろんCBC Laoも、縫製工場の周りにお供えものをしました。
お供え物は次のような感じです。
サトウキビ、魚、ミニナス、バナナ、もち米のお菓子などがバナナの葉の上に置いてあります。
地域によって、このバナナの葉のうつわの作り方が違います。
上の写真では、ただバナナの葉の上にそのままお供え物を載せていますが、ある地域では、笹舟のような形にしたり、また別なある地域では長方形の箱のような形でつくったりします。
また、このお供え物をするときに大切なポイントは、袋は開けておくということです。
バナナの葉で包まれたもち米のお菓子は、バナナの葉を外しておきます。
個装のお菓子をお供えするときは、袋からお菓子を取り出しておきます。土地の守り神が食べることができるようにとのことです。
それぞれの家庭で、多少、何を載っているかは違いますが、上のようなお供えものを作ります。
このようなお供え物を家の周りに置いた後には、皆、お寺にいきます。
この日は、ラオスの仏教でもっとも大切なお祭りの日ということで、多くの人がお寺にご飯を作って持っていきます。
次のような感じです。
スープとナムワーンと呼ばれる甘いお菓子です。
鶏肉です。
上がラープと呼ばれる肉を小さく刻んだ料理、下がかぼちゃとさつまいもです。
真ん中の白い筒は、竹の中にもち米をいれたものです。
それぞれの家の人々が、上のようなご飯をお寺に持っていきます。
この日は、多くの人が上のようなお供え物を作るので、お寺の中もご飯でいっぱいになります。
ちなみに今回行ったお寺は、ビエンチャン市内の大きなお寺ではなく、村の中にあるお坊さんが一人しかいないようなお寺です。
こんなお寺です。
お坊さんは、この方です。
このような感じで、ラオスには、仏教文化が強く根付いています。