フエニックス・コンタクト、シングルペアイーサネット(SPE)用コネクタ発売 従来機器の小型化に貢献
フエニックス・コンタクト株式会社は、IEEE802.3cg、bw、bpに対応したシングルペアイーサネット(SPE)⽤のコネクタをリリースした。発売されたのは、IEC63171に準拠したIP20、IP67の2タイプの基板用コネクタとケーブル用コネクタ。
シングルペアイーサネット(SPE)とは
シングルペアイーサネットは、高速通信・省配線のイーサネット接続を実現する技術。2線(1ペア)でイーサネット通信を行うため、従来イーサネット対応が難しかった小型機器への対応や、従来機器の小型化に貢献する。
製品の特長
1.IEC 63171-2/-5に準拠
国際標準IEC 63171-2(IP20)、63171-5(IP67)に準拠したコネクタで、汎用性が高い。
2.IP20/IP67対応、相互接続可能
IP20タイプ、IP67タイプは共通の嵌合部形状であるため、相互に接続を行うことが可能。用途に合わせて使用することができる。
3.最も小型のSPEコネクタ(*1)
IEC 63171-xで規格化されているコネクタの中で、最小のコネクタ。 IP20タイプの基板用コネクタは幅がRJ45の半分以下、IP67タイプのコネクタは従来のM8コネクタと同サイズ。
(*1)同社調べ
4.1 Gbpsの高速通信(IEEE802.3bp)
現在IEEE802.3で標準化されているSPE通信で最も高速通信を実現するIEEE802.3bpに対応。1 Gbpsの通信に対応する(通信帯域600 MHz)。近距離での高速通信に最適。
5.従来と同じように配線可能
IEC規格の幅広いバリエーションにより、従来の配線と同様、空中配線も可能。また、センサ用のピンヘッダなどあらゆる製品に対応する。
6.アライアンスで新技術の情報交換
シングルペアイーサネットシステムアライアンスでは、コネクタに限らず、SPEに関するアプリケーションや接続技術などの情報交換を行っている。コネクタ、ケーブルメーカだけでなく、センサーメーカ、デバイスメーカなど幅広い業種のメーカが参加しているため、今後の情報収集に役立てることもできる。