ビビッときた凄い技術 富士通、金属溶融3Dプリンタ

ビビッときた凄い技術 富士通、金属溶融3Dプリンタ

色々と取材に回っていると、この技術は本当に凄いなー、これは便利というものに出会います。

最近触れた技術のなかで、これは確かに素晴らしいと思ったのが、3月発売予定の富士通アイソテックの金属溶融3Dプリンタ

何が素晴らしいかというと、

なんといっても

コスト感

導入しやすく、使い勝手が良いのが魅力です。

最近出始めた金属3Dプリンタは1台数千万円すると言われています。

でも、この金属溶融3Dプリンタは1500万円程度になると言われていて、同じ金属3Dプリンタでも格安で導入できます。

 

さらに、この3Dプリンタは溶融金属積層方式という技術を使っていて、材料がとても安いのが特徴です!

材料は汎用の溶接ワイヤーを使っていて、その価格は粉末金属積層方式の3Dプリンターで使う金属粉末に比べて約1/5程度で済むとのこと。

また、3Dプリンタなので複雑な形状を得意としていますが、削り出しなどに比べると精度は少々落ちます。でも、大まかな形をこの金属3Dプリンタで作り、仕上げを既存の切削加工機で行うようにすれば、コストも時間も少なくて複雑形状のものを安く作れるようになります。

 

■溶融金属3Dプリンタでの完成品はこんな感じですが。。。
スクリーンショット 2017-02-16 午後8.29.54

■これを加工機に入れて仕上げをすると
スクリーンショット 2017-02-16 午後8.30.09

■削り出しと同等品質に
スクリーンショット 2017-02-16 午後8.30.21

IoTやスマートファクトリーで盛り上げる製造業界隈ですが、個人的には2017年は産業用3Dプリンタが急速に拡大する年になるんじゃないかと期待しています。

富士通アイソテック、溶融金属積層方式金属3Dプリンタの開発について


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。