ハイオス、ネジ締めエラーを検出する電動ドライバーを開発・販売

ハイオス、ネジ締めエラーを検出する電動ドライバーを開発・販売

株式会社ハイオスはネジ締めエラーを検出する電動ドライバー「熟練工『BLG-BC2シリーズ』」を開発・販売しています。『BLG-BC2シリーズ』はネジが正しく締まったか、ドライバーが合否を判定するパルスシステムを搭載。作業者の能力に依存せず「いつもと違う状態」を検知します。これにより異種ネジの混入や深穴のネジ浮き、配線ケーブルの嚙みこみなどのエラー検出が可能となり、重大なトラブルを未然に防ぐことが可能となりました。

ネジ締めはおもちゃからロケットまでさまざまな産業で必要とされている工程ですが、その作業はいまだアナログから脱していない現状があります。同社は作業者の感覚任せが多かったネジ締結をデータ化し、経験が少ない作業員でもトレーニング不要で信頼性のあるネジ締めを可能にしました。

検出可能なネジ締めエラーは「ネジピッチの違い」や「ネジの長さ違い」「ネジ浮き」「斜め締め」「カムアウト」「下穴摩損」「ネジ忘れ」「部品の噛みこみ」「部品忘れ」です。どのエラーも製品の不具合や破損、事故などにつながる可能性があるため、これらが検出可能になればクレームの減少も期待できます。

同製品は主に精密からⅯ3程度のネジサイズをターゲットに開発。人の手で作業する組み立て工場ラインでの活用を見込んで開発されましたが、そのほかにも生産数の増加により新人作業員を採用したケースでの利用なども考えられる。

熟練工『BLG-BC2シリーズ』

【熟練工「BLG-BC2シリーズ」の特長】

1)ドライバーが合否を判定するパルスシステム搭載

ネジ締めで発生するさまざまなエラーを検出します。ネジを締め付けるごとに測定値が手元の表示パネルで確認。問題がない場合は緑のランプが点灯、問題ありの場合は音と赤のランプが点灯することで正しくネジ締めができているかを判定します。これにより作業時の安心度が高くなりました。

2)ダイレクトティーチングで簡単設定

ネジを直接ワークに数本締め付け、ドライバーにネジの締め付け開始から着座までのモーターの回転パルス数を計測。正しい締め付けを自動学習し、設定時間や手間を大幅に短縮できる点がメリットです。

3)外部機器と接続し管理や設定を一括操作

専用の入出力ケーブルを使用してPCやPLCへネジ締めデータを出力できます。オプションの変換ボックス「BLG-IF2」では、ネジ締め本数やパルス数など最大4パターン分の設定を管理・切り替えが可能。また、IoTを活用したネジ締結を見える化するクラウドサービスも展開予定。


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。