トヨタ蔵ヶ池記念館|元トヨタマンの目

トヨタ蔵ヶ池記念館|元トヨタマンの目

トヨタは多くの先達たちにより、現在のように築かれてきた。

その中でトヨタの生産方式を確立された大野耐一氏があまりにも有名だ。

しかしながら、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏の功績については、大野氏ほどには世間に知られていない。

 

「日本人の手で自動車を造ろう」と自動織機で儲けた莫大な資金を、すべて先の分からない自動車造りに投入した、佐吉翁、喜一郎氏の気合はものすごい。

私のような凡人なら、その大金を銀行にでも預けておいて、子々孫々遊んで暮らそうと考える。

この超前向きな企業家精神をビシビシに感じれるところがある。「トヨタ蔵ヶ池記念館」だ。

 

本来なら「豊田喜一郎記念館」と命名すべきだと思うが、そう命名しないのが豊田創業家の謙虚さだと思う。

展示内容はトヨタの創業期の生々しい努力の跡をすべて知ることができる。特に豊田喜一郎氏の偉大さを知ることができる。

トヨタ生産方式導入を志す産業人はまずこの「トヨタ蔵ヶ池記念館」を訪れることをそのスタートにされるべきだとすら思う。

トヨタ蔵ヶ池記念館ホームページ
http://www.toyota.co.jp/kuragaike/
 

元トヨタマンの目
トヨタ生産コンサルティング株式会社


豊田生産コンサルティング株式会社代表取締役社長◎略歴 昭和30年(1955) 愛知県豊橋市生まれ 昭和53年(1978) 早稲田大学商学部卒業トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車)入社 平成16年(2004) トヨタの基幹職チャレンジ・キャリヤ制度(他社への転出支援制度)によりトヨタを退職(退職時資格は課長級) オーエスジー株式会社オーエスジープロダクションシステム推進本部副本部長就任 消耗性工具(ドリル・タップ・エンドミル)専門メーカーで自動車関連以外の業種の現場改善活動に従事。 平成19年(2007) 豊田生産コンサルティング株式会社設立◎トヨタでの職歴(26年)人事部人事課海外関係人事 3年/財務部経理課輸出入経理、国内債権債務管理 3年/本社工場工務部原価グループ鍛造工場能率・製造予算管理、工場棚卸総括 3年/本社工場工務部生産管理室車体・塗装・組立工場生産管理 4年/米州事業部原価企画グループ北米事業体原価管理、北米生産車原価企画 3年/田原工場工務部原価グループ成形工場能率・製造予算管理、トヨタ生産方式部課長自主研 2年/田原工場工務部生産管理室エンジン・鋳物工場生産管理、トヨタ生産方式部課長自主研 8年◎本社部門(人事・財務・原価企画)9年、工場部門(本社工場・田原工場)17年と本社機能、工場機能のそれぞれを幅広く経験。特に工場では生産管理と原価管理という「石垣」づくりとトヨタ生産方式自主研メンバーとして「天守閣」づくりの両方に長年従事。