テムザック、狭所点検対応の16脚ロボット『SPD-X』開発 特許も取得

テムザック、狭所点検対応の16脚ロボット『SPD-X』開発 特許も取得

この記事の内容をまとめると…

  • テムザックが多脚式ロボット『SPD-X』を開発
  • 下水道管路など多様な環境での走行と作業が可能
  • 走破性と安定性が向上し、特許も取得

株式会社テムザックは、管路内を走行し点検や補修作業を行う多脚式ロボット『SPD-X』を開発した。従来モデル『SPD1』と比較して走行安定性が大幅に向上し、多様な管径や管種に対応可能である。さらに、下水道管以外の狭小部や人が立ち入れない危険な場所での走行にも適用できる。本ロボットの走行方式については特許も取得している。

SPD-X詳細

『SPD-X』は、8本脚を2段構成とした計16脚を配置し、細長い管路内での安定した走行を実現している。3Dシミュレータを活用して、管内の堆積物や障害物への対応制御を行い、実際に土砂の堆積や段差を乗り越えるテストも重ねている。

また、管径の大小や堆積物・水流への対応、点検のみならず管内での各種作業が行えるロボットとして、多様な業界からの要望に応えるベースロボットとして位置づけられている。

仕様・スペック

項目 SPD-X SPD1
サイズ 18 x 18 x 50 cm 基本仕様 21 x 25 x 25 cm(カメラ付き 21 x 25 x 28 cm)
重量 9.1 kg 約3.5 kg
移動速度 0.3 km/h 0.3 km/h
防水 対応
走行可能場所 管路 φ200 mm~(脚の変更等によりさらに拡張可)、平地 管路 φ200 mm / 300 mm
走破能力 堆積物(土など)、段差(継ぎ目のズレなど)
作業部機能 カメラ(360度カメラ:1230万画素、360°全方位、220°パノラマ) カメラ(上部カメラ:画角 水平62.2°×垂直48.8°、360度カメラ:画角220°(全周))
操作 ゲーミングパッドによる遠隔操作 ゲーミングパッドによる遠隔操作

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