ソレコン過去応募作品紹介『えきれーだんす』
ニッチな電磁石の電気部品「ソレノイド」を使った発明品を動画で投稿し、 アイデアと技術を競うコンテスト「ソレコン」。主催するのはソレノイドの製造・販売を手がけるタカハ機工で、高専生から現役のエンジニア、シニアの技術者まで幅広い層が参加しています。
第2回ソレコン(応募期間:2015年1月1日~2月14日)から、過去の応募動画を紹介していきます!
えきれーだんす(投稿者:Hero さん)
《コメント》
「えきれーだんす」とは、インピーダンスポンプを使用した液冷システムのことである。
インピーダンスポンプは、軟質のチューブの両端に硬質のチューブを接続した簡易構造のポンプで、軟質チューブの長さ方向に対する中心からずれた位置を圧迫することで液体を移動させるポンプである。
液冷システムは、パソコン内のCPU等の冷却方法として、現在注目されているシステムである。
システムの構成は、CPUを模した30Wのヒーター上に設置している液冷ジャケットと放熱板を硬質チューブで接続し、硬質チューブの途中に軟質チューブとプッシュソレノイド(CB08470140)からなるインピーダンスポンプを接続したものである。
内部は不凍液で満たされている。
動画では、はじめに、発振器とバイポーラ電源を用いて、周波数26Hzで駆動しているシステム全体の紹介とプッシュソレノイドの駆動の様子を紹介している。
次に、チューブの圧迫による送液の様子を紹介している。
このとき、1分間に50mlの流量を得ている。
最後に、サーモグラフィーを用いて、放熱の様子を示した。
「ソレノイド」とは?
「ソレノイド」は自動車をはじめ、自動販売機や銀行ATM、ドアの自動ロック等、身の回りにある多くの製品に使用されているモーターのような駆動部品。ロボコンにもソレノイドが多く使われている。