ジェルシステム パワーモジュール市場参入、初弾にサイリスタ
ジェルシステム(東京都千代田区)は、パワーモジュール市場に参入することになり、第1弾としてサイリスタモジュール「PWAシリーズ」の販売を開始した。
新製品は、独自の4段端子構造で、接続アングルによってさまざまな回路に対応できるのが大きな特徴。また、放熱特性を考慮した構造により、接合、および保存温度は−40〜+125℃まで対応可能になっている。機種は、平均オン電流150Aと200Aの2型式をそろえている。UL規格を取得予定。
サイリスタモジュールは、一般的に3端子構造が使用されているが、市場では4端子のニーズも多いことから、今回独自構造の製品を開発したもの。産業機器向けを中心にこうした特徴をアピールしていく。
主な用途は、溶接機やクレーン、UPS(無停電電源装置)用などの電源向け。
同社は、ソリッドステートリレー(SSR)をはじめ、各種電力調整器やコントローラなどを製造・販売している。
今後も、ダイオードモジュールやIGBTなどのラインアップを拡充していく計画だ。
主な仕様は次の通り。
▽繰り返しピークオフ電圧、および繰り返しピークオフ逆電圧=1600V
▽非繰り返しピークオフ電圧、および非繰り返しピークオフ電圧=1700V
▽平均オン電流=150/200A▽実行温電流=235/314A
▽絶縁耐圧=2500V(端子ベース間AC1分間)