ジェイテクト、ロボットに最適な静音ベアリング開発

ジェイテクト、ロボットに最適な静音ベアリング開発

ジェイテクトは、主に各種産業や家電などあらゆる用途に使用されているモーター向け軸受について、軌道面性状の最適化により、回転時に発生する「人が耳障りに感じやすい音」を抑えた深溝玉軸受を開発し、量産を開始した。

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今後、ロボット産業では、介護分野をはじめとして、より人間に近い場所での用途が増加していくことが予想され、今回の音質に注目した開発品のように、いわゆる「感性品質」を高めた製品へのニーズが高まる。 同社はそうしたニーズを汲み取るために静音・良音技術の研鑽を進め、お客様とともにより良い商品開発を推進していくとしている。

1.特長

【回転音の良音質化】
  軌道面性状の最適化による、「人が耳障りに感じやすい音」の低減(従来比:-5dB)

  ※軌道面…外輪の内側、内輪の外側で転動体である玉が接する部分

2.詳細説明

軸受に求められる機能の一つとして、「静かに耳障りなく回転すること」が挙げられる。
 さらに、ロボット産業などにおいては、介護分野など、人間により近いところで使われる用途が今後増加していくことが予想され、それに伴って、「音質・音性能」への注目も高まっていくと考えられる。
 そこで、ジェイテクトは、軸受の音性能キーワードとして、”低騒音”だけでなく”良音質”も重要と考え、従来の振動や騒音に着目した評価方法に加え、ラウドネスの指標を用いて人の感覚を反映する音評価を導入し、その評価を元に今回、人が耳障りと感じやすい成分が少ない良音質深溝玉軸受を開発した。
 本開発品は、軌道面の性状を従来よりも滑らかに仕上げることで、軸受の回転音について、人の聴覚で聴こえる領域(20~20,000Hz程度)の中でも、特に良く聴こえ、耳障りと感じやすい領域(1,000~5,000Hz程度)の音を低減することに成功している(従来比:-5dB)。この効果は、モーター等の製品に組み込んだ状態で効果が期待でき、産業機械全般の良音質化に貢献する。

<音質の新旧比較>
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3.販売計画

【売上目標】  10億円/年
 【販売先】   国内外産業機械メーカー

4.製造工場
徳島工場、亀山工場 他

出典:ジェイテクト、モーター用良音質深溝玉軸受を開発・量産


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。