シャツの縫製に必要な生地は1.7メートルです | ラオス縫製工場の日常
※当コンテンツはCBC Laoの提供でお届けいたします。
1枚のシャツを作るのに、あるいはパンツを作るのに、どれくらいの生地を使うと思いますか?
生地の値段は、洋服を作る時にもっとも占める割合が高いので、いかに効率的に生地から、シャツやパンツを裁断していくのかがとても大切です。
1枚のシャツを作る時には、5cmが使う生地を増えても大したことがないように感じます。
しかし縫製工場では、CBC Laoのような100人規模の工場であっても同じ型のシャツを1000枚縫製することもあります。1000枚縫製すれば、1枚あたり5cm使う生地の長さが増えればトータルでは、50m使う生地が増えることになります。
ということで、縫製工場では、1cmでも、使う生地を減らすことができるよう、裁断時にどのようにシャツなどのパターンを配置すればよいかを考えています(型入れといいます)。
また1枚の生地に1着分のパターンを入れても2着分いれても必要な長さが変わらないときもありますし、1枚の生地に2着分あるいは3着分のパターンを書き入れたほうが用勺を節約することができる場合のあるので、そんなことも考慮にいれながら型入れと用勺を考えたりします。
といっても、シャツやパンツを縫製するのに、どれくらいの生地が必要か一応の目安はあるので、かなり大雑把ですが紹介します。もちろん、生地の巾やデザインによっても大きく使う生地の長さは変わってきます。
1枚の衣類を作るのに必要な生地の長さ
生地巾が135〜140cmからくらいで、無地の生地を使って縫製する場合
チェック柄だったりする場合には、下の数字にさらに20cmほど生地が必要になる場合があります。
1.メンズ・シャツ
170cm
※内側の部分(例えば、ヨークや台襟の裏、袖口の裏)で15cm〜17cm
2.レディース・シャツ
125cm
※内側の部分(例えば、ヨークや台襟の裏、袖口の裏)で15cm〜17cm
3.メンズ・ロングパンツ
165cm
※内側の部分(例えば、ウエスト部分の裏とポケットの袋布)で25cm〜30cm
4.レディース・パンツ
145cm
※内側の部分(例えば、ウエスト部分の裏とポケットの袋布)で25cm〜30cm
5.メンズ・カバーオール
190cm
6.レディース・カバーオール
150cm
7.レディース・ロングスカート
150cm
※内側の部分(例えば、ウエスト部分の裏とポケットの袋布)で25cm〜30cm
8. レディース・ガウチョパンツ
190cm
※内側の部分(例えば、ウエスト部分の裏とポケットの袋布)で25cm〜30cm
かなり大雑把ですが、上のような数字になるような気がします。
また毎回商品を縫製するごとに、実際の裁断にはどれくらい生地を使ったのかを毎回計算して出しているので、どのようなデザインでどれくらい生地を使うのかのデータが縫製工場にはあったります。ジョガーパンツだったら必要な生地は◯◯◯cm、チェックの半袖のシャツでは◯◯◯cmなど。
このようなデータがあることによって、一番最初のサンプルを作る時に出した必要な用勺の長さが正しいのかを、パターンを見比べながら考えることができるようになります。例えば、ファーストサンプル時には、無地の生地だったけど、チェックの生地を使った場合には◯◯cmくらいプラスになるかな〜など。
はじめに書いたように縫製に関わって、生地代の占める割合が多いので、適切な用勺の長さを過去のデータから、経験から出すことにより、より良い見積もりをすることができます。(CBC Laoは生地の手配も、自社でおこなうことができます!)
CBC Laoは、より良い価格をアパレル会社さん等に提示できるよう努めていますので、興味を持たれた方は、是非ご連絡ください。