サーマル・NP用語集(ら・わ行)

サーマル・NP用語集(ら・わ行)

サーマル・NPに関する用語をまとめた用語集です。

 

粒子配向性
英文表記:particle orientation
粒子配向性とは、熱可塑性フィルム内にランダムに分散した薄片状不透明物質 (例えばグラファイト片)に静電像を与え、加熱によって軟化させると粒子が電界と同方向に配列する現象をいう。粒子の配列状態により光透過性が異なることを利用し画像を形成する。

 

冷陰極
英文表記:cold cathod
冷陰極とは、熱エネルギーを必要としない電子源のことで、一般には電場を利用する電界放射電子源をいう。冷陰極は熱エネルギーの揺らぎがないので電子のエネルギー分布幅が狭い。したがって、高性能の電子顕微鏡には熱フィラメント型でなくこれが使われる。また、発熱がなく低消費電力であることから平面型ディスプレイの電子源として期待されている。

 

冷時剥離
英文表記:peeling-off after cooling
冷時剥離とは、溶融型熱転写記録で、加熱により軟化、あるいは溶融したインク層が冷却固化した後にインクリボンを被記録媒体から引きはがすこと。

 

レーザ熱転写
英文表記:laser thermal transfer
レーザ熱転写とは、レーザを熱源として、転写体のレーザ露光部における昇華、溶融などの相変化、物理的変化により、転写層の構成素材、または層全部を被転写体に移行させること。サーマルヘッドに比べ、レーザを用いることにより、高精細、高解像度の画像が得られる。

 

レーザヘッド
英文表記:laser head
レーザヘッドとは、サーマルプリントの加熱ヘッド部にレーザを使用する場合のプリントヘッドのこと。

 

レジストレーション
英文表記:registration
レジストレーションとは、位置合わせ精度のこと。一般には、形成された画像と用紙間の位置精度をいい、この精度が悪いと画像が用紙の所望の位置にプリントされない。多色画像の場合は、画像を形成する3色、あるいは4色の画像位置精度が悪いと色ずれ、モアレが生じるため、プリント画像の品位が大きく劣化する。それらの原因の多くは、プリンタの紙送り機構の精度に依存するが、紙の伸縮などの影響も受ける。

 

レジン系インク
英文表記:resin type ink
レジン系インクとは、熱溶融性インクの一種で、インクに含まれる熱可塑性物質の主成分が樹脂であるもの。表面平滑性の低い記録紙への印字や、耐擦過性等の画像耐久性を目的とする用途に使用される。対立するものはワックス系インクである。

 

ロイコ染料
英文表記:leuco dye
ロイコ染料とは、染料前駆体化合物を指す。中性環境では無色であるが、酸性、あるいはアルカリ性環境で可逆的に発色するものが代表的。トリフェニルメタン、フルオランなど多くの構造が知られている。感熱記録紙の色素前駆体として重要である。

 

ワックス型インク
英文表記:wax type ink
ワックス型インクとは、熱溶融性インクの一種で、インクに含まれる熱可塑性物質の主成分がワックスであるもの。対立するものはレジン系インクである。

 

ワックス型熱転写
英文表記:wax transfer thermal printing
ワックス型熱転写とは、溶融熱転写記録で、ワックス系インクを用いる記録方法のこと。

 

提供:一般社団法人 日本画像学会


アペルザニュース編集部です。日本の製造業、ものづくり産業の活性化を目指し、日々がんばっています。