ガートナー、ワークプレースに関する実態調査結果を発表。日本は他国に比べ...

ガートナー、ワークプレースに関する実態調査結果を発表。日本は他国に比べ遅れ

ガートナー ジャパンは、主要先進国7カ国で実施したデジタル・ワークプレースに関する調査結果を発表。

日本の従業員は他の先進国と比べてITスキルが低く、IT装備が古いという結果が出るなど、働き方改革を実現していくうえで、さまざまな問題があることが明らかになったとした。

業務用途のデジタル・テクノロジのスキルに関する自己評価、自身のスキルレベルをどう捉えているかに関する比較では、日本は自分を「素人」ないし「中程度」のレベルと考える従業員が6割近くを占め、調査した7カ国中、最も自己評価が低い結果となった。「熟練」や「エキスパート」の合計値が最も高かったのは、米国の77%(熟練61%、エキスパート16%)だった。

画像_ガートナー自己評価

日常的に業務で利用しているPC、スマートフォンを含む携帯電話、業務用アプリケーションなどについて、どれくらい新しいものを使っているかは、日本は「かなり古い」と「2〜3世代遅れ」を合わせた回答率(36%)が他国と比べて最も高い結果に。最新装備を利用している割合が高い国はフランス(43%)、次いでシンガポール(38%)だった。

また、デジタルスキルを獲得する手段と機会に関しては「関心なし」とし、ITスキルの向上に初めから消極的な従業員の割合が16%と、7カ国の中で日本が最も高かった。

こうした従業員は、ITによる改革をいくら進めても、過去の自らの成功体験に対する執着が強いリーダー的存在、あるいは自己の流儀を変えようとしない人々である可能性が高く、それだけに解決が困難な問題だとしている。

 

出典:「ガートナー、主要先進国のワークプレースに関する実態調査結果を発表、 日本の働き方改革に立ちはだかる課題が浮き彫りに」


工場の自動化やFA・制御の専門紙として40年。ものづくりを全力で応援するオートメーション新聞編集部です。