ウェアラブルデバイスは高性能機器を超える存在になるか?
先週の火曜日の朝、私はダラスに小旅行をするために空港に行く予定でした。
しかし、気が付くと近所の新しい救急救命室施設内のベッドに横たわっていました。
時刻は午前7:00前後で、勤務交代の最中ということや施設が開設後2週間程しか経っていないためとても静かでした(地元のほとんどの人はこのできたばかりの施設が、近くのソニックドライブインの拡張か、別の新しいCVS薬局と思っています)。
私は受付係とおしゃべりを始め、新しい施設を称賛しました。
話し出すとすぐに、胸の痛みと息切れを覚えたのです。
保険書類に記入する間もなく、スライドドアの後ろに連れていかれ、体には12本を超えるリード線が接続され、左腕には点滴が打たれました。
続く30分の間に親切で優秀なスタッフが、心電図と肺のX線をとり、採血を行いました。
実際のところ、私の状態は心臓発作ではなく、すぐに息を引き取る可能性もないと診察されました。
彼らは(最善の方法を用いて)私に関心を払う必要はまったくないとの結論に達したのです。
私の担当医師宛てに、注記を付けて、X線のCDと今回の施設への搬送に関する注意文書が発送されました。
私が救急救命室に居た1時間の間に、周りのすべての機器(モニタ、高級診断機器、薄型X線装置)をじっくり観察する時間がありました。
私は実際に左腕にスマートウォッチ、右腕にFitbitを着用していました。
皮肉なことに、私はわずか3週間前に定期健診の一環として、心電図をとっていました。
ERチームが比較できるよう、自分のウェアラブルデバイスにそのデータを入れておけば、非常に役立ったであろうということが私に起こったのです。
おそらく、私のFitbitは24時間前から心臓のデータを記録していたはずです。
紙の山とCDを残す代わりに、自分の診察結果をすべて、ウェアラブルデバイスに書き戻しておけば、自分の担当医師がそれにアクセスできたはずです。
これが私たちが本当にウェアラブルヘルス製品が役立つと感じる状況です。
医療記録フォルダを持ち運ぶのではなく(私は自分の健康状態が良いと考えているが、旅行バッグに入れて持ち運ぶ人もいると思う)、医療提供者が必要とするすべての情報がウェアラブルハートバンドに格納されることになります。
もはやHIPPA免責フォームへの記入は不要であり、携帯電話から入手したコードを使ってしばらくの間、自分のウェアラブルからのデータをロック解除することができます。
医療提供者が各自のデータバンクに情報を格納する代替モデルもあります。
これらは、すべてクラウドに接続され、すべてをシームレスに一体化でき、マスタヘルスケアアプリを通して患者の電話から利用できるようになります。
しかし、今日ではデータ侵害に関するリスクがあるため、私は自分のウェアラブルデバイス上の独自データには自分で責任を持つという考えが好きであり、これには自分の健康を積極的に監視するというメリットを追加できます。
健康プロバイダのデータの標準化と相互運用性の問題解決からは、少し的外れかも知れませんが、実際のハードウェアの観点から、オン・セミコンダクターのいくつかの半導体事業グループは、技術を現実のものにしようと懸命に取り組んでいます。
オン・セミコンダクターのソリューションは、患者の監視およびウェアラブルソリューションのブロック図で強調されています。
今後のブログで、オン・セミコンダクターの携帯&医療事業部の同僚が、我々の技術が単なる心拍モニタではなく、総合的ウェアラブルヘルスレコーダのビジョンにどれほど近づいているかを教えてくれることを期待します。
ご心配いただいた友人へ。肝を冷やしましたが元気にしています。ただし、スキー休暇がなくなった妻の失望を取り返せるかどうかは別問題です。今年のバレンタインディは出費がかさみました。
※2016年2月17日に書かれた記事です。
出典:『ウェアラブルデバイスは高性能機器を超える存在になるか?』オン・セミコンダクター