アキバで買った50円のセンサで4億円の削減効果!中小製造業のIoT成功例(旭鉄工)
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中小製造業のIoT化の課題は、
よく分からない
人がいない
金がない
の3ない。これを解決することがもっとも重要。
この3ないを見事な工夫で解決したのが愛知県碧南市の旭鉄工。秋葉原で仕入れた汎用センサをベースにIoT化をはじめ、最終的には設備投資で4億円、労務管理費で1億円の削減に成功したそうです。
いったいどんな手を使ったのでしょう?ちょっと見てみましょう
色んな企業に相談してみても高額なシステムばかり。。。だったら自前で作ってやれ!この心構えが素晴らしい
表示灯の稼働中のところに光センサを取り付けて、ランプが消えたら光センサが反応。通信ユニットがデータを送信
光センサはアキバでなんと50円。。。取り付けもガムテープ、結束バンドでDIY。
表示灯がないところには汎用の磁気センサを取り付け。1個の製品が作れる時間を把握
改善前は可働率は66%、1個あたり5.1秒、1時間あたり465個を製造
改善その① 機械からの排出口に傾斜を設け、仮置きのムダを削減
改善② 部品の供給に関しても、コンベアに傾斜をつけて自動供給に
改善効果 可働率60→80% 1個あたり5.1秒→3.9秒 1時間あたり465個→738個 すごい!
自社の実績をもとに中小企業向けのIoTサービス会社を設立。1ラインあたり月額8000円
本当に素晴らしい取り組みという他ありません。
IoTというと、つい大規模で、難しいもの、高いものと考えてしまいがちですが、実はそんなことはないんですね。自分でこんなに小さな形でも作れて始められる、しかも効果が出ていることに驚きです。
IoTサービス提供者側からすれば、小さくて物足りないシステムかもしれませんが、実はスタート段階ではこれで十分。現場と経営者、全社が「IoTってうまく活用すれば効果が出るんだ」という認識になり、IoTをプラスに捉える土壌ができれば良くて、あとはどんどんIoTを使っていくのだと思います。
その意味では、中小製造業、現場のIoT化、デジタル化を進めるには、「IoTをやろう(やれ)」ではなく、「現場改善をもっと進めるためにIoTを使ってみよう」というアプローチの方が正しいのかもしれません。この動画を見てそんなことを思ってしまいました。
出典:世界は今 JETRO Global Eye、【JETRO】中小企業こそIoTを!
参考:旭鉄工
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