みんなでやる
「改善なんて専門家の方がやることで、私のようなただのおばちゃんにはとても無理です」
これはある会社の現場で働いているパートタイマーのMさんから言われた言葉です。
しかしその方の仕事のやり方を見てみると、ものすごくたくさんの改善が実行されていたのです。
例えば、使用するカッターやハサミが持ちやすいように持つところにガーゼのようなものが巻き付けられていたり、長さを測るメジャーが作業机に貼り付けられていたり……。
そこで私が、「Mさん、すでにこんなにたくさん改善をされているのに何をおっしゃるのですか、これってすごいじゃないですか!」と言うと、Mさんは驚いて、「えっ、これで改善になるんですか? こんなのでいいのならいくらでもできますよ」と私を驚かせて喜ばせてくれました。
改善という言葉は少し大げさにとらえられていると思います。ちょっと不便、ちょっとやりにくい、ちょっと面倒くさいといったちょっとのことを一歩踏み出して楽にするのが改善です。
ですから本当に当たり前に思えることでも実行すると立派な改善になります。そして本当に小さな改善でも、もしみんなでずっとやり続ければ何と会社の経営が良くなり、会社が大きく進歩向上するのです。
どんなに小さな改善でもいいですから、みんなでずっとやり続けましょう!