まさかの時代にするべき改善とは

まさかの時代にするべき改善とは

人生に3つの坂あり。上り坂と下り坂、そしてまさか」という言葉を何回も聞いたことがあります。

このように「まさか!」とはめったに起きない信じられないことが起きたときに発する言葉です。

 

しかしここ最近の出来事を振り返ると、そのめったに起きないはずの「まさか」がしょっちゅう起きているように感じます。

トランプ氏の米国大統領就任、英国のEU離脱を筆頭にいろいろなことが短期間にたくさん起きています。

 

こういう時代に私たちはどういうことをすればいいのでしょうか? 「まさか」が起きてから慌てて対応するのではいかにも遅いので、起きる前に準備をしておく必要があります。

しかし予想すらできないから「まさか」なのに、果たして準備ができるのだろうか?と思われると思います。

 

できます!

それは決してスマートフォンのようなすごいモノを発明するといったことではありません。

誰にでもできるけれど、できたらとてもすごいことです。

 

それは会社や自分にとっていいと思う改善をみんなで今すぐに実行することです。

 

できたらいいよねという改善を「ではいつやろうか?」と決めようとするだけでもう遅いです。

「失敗したらどうしよう?」とか考えずに今すぐやることです。

失敗したら元に戻せばいいくらいの軽いノリで今すぐ実行!

そしてそれを見た人を「えっ、もうやっちゃったの、まさか!」「もうできちゃったの、まさか!」と驚かせるのです。

 

今すぐやること、即刻実行より速いスピードは世の中に存在しません。

どんなスーパーコンピュータを使っても今すぐにはかなわないのです。

みんなに「まさか!」と言わせましょう。

柿内_まさかの時代①_001

◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。