これからの変化の時代に向けてのカイゼン【3】
今回は先回の『儲かるメーカー改善の急所101項』【急所1】の続きです。
【急所1】工場でのあらゆる活動は、お客様からのご要望に応えるために行っている。
計測器メーカーK社は国内のほとんどの自動車関連会社にその商品を使ってもらっています。
しかしある自動車会社の系列では全く使ってもらえませんでした。
自社の製品が圧倒的にいい商品だと自信があったのですが昔からのことなので諦めていたのです。
しかしある時、営業の新人Eさんが勇気を出してコンタクトして実際にその会社の現場に入らせてもらい、なぜ使ってもらえないのかを直接に聞いてみました。
すると驚いたことに、その工場で昔から使っているラインサイドの棚のサイズに入りきらないので買えないという実にシンプルなそして「うっそー!」みたいな答が返ってきました。
Eさんはすぐにその棚に入るサイズのパッケージを自分で作ってそれを持って再提案をしたところ即座に注文をもらえたのです。
営業のベテランではできない、何も知らない新人だからできたことと言われましたが、そこに真のお客様がいらっしゃったということですね。
これらのことは決して簡単なことではありません。しかしこれから始まる大きな変化に対応する大切な視点だと考えます。
『儲かるメーカー 改善の急所101項』
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