これからの変化の時代に向けてのカイゼン【2】

これからの変化の時代に向けてのカイゼン【2】

今回も『儲かるメーカー 改善の急所101項』を使ってお話しいたします。

 

【急所1】工場でのあらゆる活動は、お客様からのご要望に応えるために行っている。

 

工場ではたくさんの部品や製品が作られています。

そして性能の向上や品質の向上、また生産性の向上など様々な取り組みが行われています。

どれも非常に重要なことですが、絶対に忘れてはならないことが一つあります。

 

それは「工場でのあらゆる活動は、お客様からのご要望に応えるために行っている」ということです。

 

ここで大切なことはその「お客様」とは誰のことかです。

例えば、できた製品が親会社に納められる、あるいは問屋さんに納められるとした場合、お客様は親会社であったり問屋さんであったりと思われるでしょう。

 

しかしそれだけではなくて、親会社でその部品を使っている人やその部品を検査し供給するその部品を直接に使っている人もお客様なのではないかと思います。

あるいは問屋さんから買ってその商品を実際に使っている人が本当のお客様なのではないでしょうか?

その方たちが本当に喜んでくれているか? どんなことを望んでいるか?というようなことをいつも聞いて回ったり考えたりして、もっといいものを作る努力をするのです。

 

これらのことは決して簡単なことではありません。

しかしこれから始まる大きな変化に対応する大切な視点だと考えます。

 

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『儲かるメーカー 改善の急所101項』
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◎現場改善No.1コンサルタント。大手自動車メーカーにて、一貫して生産効率改善(IE)を担当し、その改善手腕を見込まれて、社命にてスタンフォード大学大学院に留学。帰国後、若くしてIE責任者として、全国の主力工場を指導、抜群の成績をあげる。 ◎現在、 柿内幸夫技術士事務所の所長 として、自動車、家電、食品、IT関連メーカーなどを指導。「現場で、全社員が一緒に改善する実勢指導」という独自のノウハウで、社長・工場長はもとより、現場の人たちから絶大な信頼をよせられる。中小企業のドロ臭さと、最新鋭の工場ラインの双方を熟知した手腕に、国内だけでなく欧米、中国、アジアの工場の指導に東奔西走する毎日である。 ◎1951年東京生まれ。東京工業大学工学部経営工学科卒業、スタンフォード大学修士課程修了、慶応大学にて工学博士号取得。 ◎著書「最強のモノづくり」(御沓佳美 共著)「“KZ法”工場改善」「儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉」、「5Sでつくる高収益工場ビデオ」「図解でわかる生産の実務 現場改善」「現場改善入門」「現場の問題解決マニュアル」他多数。平成16年日本経営工学会経営システム賞受賞。工学博士、技術士(経営工学)。