これからの変化の時代に向けてのカイゼン【5】
今回は『儲かるメーカー 改善の急所101項』【急所29】の解説です。
【急所29】活動にオリジナルの名前を付けよ。
みんなで改善をしていると、とんでもなくすごい改善に出会うことがあります。
ところがそれを実行してくれた当人はそんな大それたことを考えていたわけではなく、ただただ困っていたり、面倒くさかったのでやっただけ…ということはよくあります。しかし本当のいきさつがどうあれ、一旦できてしまえばその会社のモノなのですから、他の職場の人たちが困っていなくても、あたかもその改善が昔からあったかのように全社に広げたらすごいことになります。
私はコンサルタントですので、その改善を全社にすぐに広めたくてしょうがありません。
そこでよくこんなことを言います。(ここではその実行した人の名前をカイゼン君とします)
「カイゼン君、よくやってくれました。素晴らしい改善です。今日の皆さんへの宿題は、この改善結果を全工場に拡大することです。そこで皆さんで考えてこの改善活動に名前を付けて頂きたいと思います。みんなが、『カイゼン君がやってくれたあの在庫を減らすすごい方法』などど言っていては拡大も定着もしません。例えば『カイゼン君式』でもいいですから名前を付けてくださいね。よろしくお願いします。」
言葉はとても大切です。
分かり易く口に出しやすいネーミングでみんながすぐに実行できることが大切です。
ちなみに私が現場で実行する「あの社長も入ってみんなでわいわいがやがややって経営成果を出す5Sみたいな活動」である『KZ法』の論文上の正式名称は、『現場・現物と全社的改善を結びつける経営者参加型改善技法』です。
KZ法という名前を付けてよかったと思っています。
『KZ法 工場改善』
http://goo.gl/QdRm3D