おねじ・めねじの加工
英語では、下のように書くみたいです。
おねじ:external thread
めねじ:internal thread
※(ねじ山:screw thread, ねじ溝:thread groove)
旋盤のねじ加工で、おねじとめねじ両方作る時に、「加工しやすい方だけ請ける」
どうしようもない事情がある場合を除き、ルール違反ですし、トラブルの元です。
最近多いみたいですが、良い傾向とは思いません。
おねじとめねじは同じところで加工するのが良いです。
(本当は「当たり前」と書きたいのですが、製造業の現状を考慮して「良い」と書きました)
同じところで加工するのは、「ねじの合わせ具合」があるからです。
合わせ具合の代表的なのは、ねじのガタ(バックラッシュ)です。単純に言えば、後から加工する側がねじの合わせをするので、
その責任を追うわけです。不公平ですね。加工しやすい方だけ加工して、ねじの合わせ具合の責任は放棄です。(笑
発注側もおねじとめねじは同じところに発注するほうが良いです。
(本当は「当たり前」と書きたいのですが、製造業の現状を考慮して「良い」と書きました)
かなり低価格なので片方だけ先に発注してしまった。
というのは、トラブルの元であり仕事に対して詳しくないと見られても仕方ないと思います。ずるい加工業者は、そのような発注側を利用するかもしれませんが、発注側は後で後悔することでしょう。
なぜなら、残りの片方の加工は、ルール違反物件で、加工し辛い残りの片方で、その上ねじ合わせの責任も持ち、しかも低価格では請けてくれる所を探すのに苦労することでしょう。
頼む相手さんが職人さんなら事情をお解かりなので、お土産を付けて頼み込むしかないと思います。
そんなことにならないように、発注側も受注側もお互い技術的な勉強をし、ルールに従って仕事を進めるようにしてほしいものです。
当社は、技術を中心に考えて仕事をしていきたいと思います。