【Dの問題】生産計画ができても
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8 部材調達管理
大日程計画に基づく生産・出荷を確実に実施するためのもう一つのポイントが部材調達です。
どのような発注をすれば生産に必要な部材が余分な在庫にならずに必要な時に必要な分だけ準備できるか。
このテーマは、生産管理で最も古くから研究され工夫されてきた問題と言えるでしょう。
生産管理と言うと必ず在庫と発注方式の話になるくらいメインのテーマですが、ERPやSCMが普及している今日、理論的なことで目新しいものはありません。
むしろ、システムを有効活用するための仕組みをどのように整備していくか?
部材調達管理は、それが問題となる場合が少なくありません。これから導入を考えている会社にとっても、仕組み作りは重要な課題です。
8.1 生産計画ができても
前章で、負荷・能力管理で大日程計画を修正し、工程別の投入計画まで見えてきました。
あとは、そのタイミングに合うように部材を調達すれば、滞りのない生産ができるはず……と、理屈の上では簡単にできそうですが、そうは問屋が卸しません。
で、どうするかというと……
こうして、部材在庫が倉庫の中に入りきらないほど溜まっていきます。
在庫管理と受け払いをいい加減にしていると、ますます在庫が増えてパンクしてしまいます。
……では困ります。
他では一生懸命に改善を進めているのに、部材在庫だけ放っておくというわけにはいきません。