【Dの問題】手番をさかのぼった日
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5.2 手番をさかのぼった日
生産同期化を図る上で、販売計画に連動させるために作られる最初の生産計画が大日程計画です。
大日程という名前に馴染みがない人は、なにか複雑な計画のように思うかもしれませんが、下のような、どこでも使われているごく普通の計画表です。
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これは出荷大日程と呼ばれるもので、販売計画との大きな違いは生産数量が注文数量から在庫を除いた数字になっていること。
そして、納期を守るために、輸送のタイムラグだけさかのぼり、工場出荷をいつまでに行うかを示しています。
工場出荷日の代わりに、生産完了日が記載されているものが生産大日程です。
生産完了日からその注文の手番だけさかのぼった日が生産着手日となります。
手番というのは、手配番数の略で、生産着手から完了までの期間を日単位で示した数字のことです。
つまり、日単位の生産リードタイムで、部材調達の場合でも使われます。
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手番は製品やライン、注文数量によって変わってきます。その求め方は次の章で説明します。
例えば、いま、このような販売計画が示されたとします。工場はこれをもとに大日程計画を作ります。
輸送日数は1~2日なので、週単位の積み上げ数はほとんど同じになりました。
ただし、中には在庫が残っている製品もあったので、それを引き当てると下のような大日程計画になりました。
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それぞれの製品について、手番をさかのぼった日に積み上げると、様子がかなり違ってきました。
6月4週に生産が集中していて、生産能力オーバーかもしれません。
逆に、3週が少なくなっています。4週の分を先行させても良いかもしれません。
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下の例は、ある製品の販売計画に対して、在庫、大日程、投入、資材調達の各計画が連動している様子を示しています。
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6月第2週の納期に間に合わせるために、4月第1週には動き始めていなければならないことがわかります。