【盤設計の注意ポイント】ファンの近くに穴や隙間を作らない

【盤設計の注意ポイント】ファンの近くに穴や隙間を作らない

制御盤、配電盤など、いわゆる盤は、内部機器が正常に動くよう一定の温度・湿度環境を維持し続けることが大切です。

内部機器の発熱により、盤内部は温度が上がりがち。それに対し、外から空気を取り込んで、機器を冷やす役割を果たすのが「ファンモーター」です。

ファンモーターを設置する時のポイントは、

ファンの近くに穴や隙間を作らない

です。

その理由を動画で見てみましょう!

■実験 右下に空気の取り込み口、左上にファン取り付け口があります。
スクリーンショット 2017-02-16 午後4.34.20

■この場合の空気の流れは、右下から入ってきた空気を、左上のファンが吸って勢いよく排気されていきます
スクリーンショット 2017-02-16 午後4.36.41

■ファンの近くに開口部を作ると。。。
スクリーンショット 2017-02-16 午後4.37.40

■開口部から空気が入り込み、右下の吸い込み口からの風の流れが悪くなりました
スクリーンショット 2017-02-16 午後4.37.55

■隙間があった時の風の勢いと、
スクリーンショット 2017-02-16 午後4.39.32

■隙間を塞いだ後の風の勢いは一目瞭然。吸い込み口からの風の流れが良くなりました
スクリーンショット 2017-02-16 午後4.40.24

適切な風の流れを作るためには、ファンの近くに穴や隙間を作るのは厳禁! 内部を風が吹き抜けるようにしないといけませんね。

出典:オリエンタルモーター、ファンの近くに隙間がある場合の風の流れ


1975年群馬県生まれ。明治大学院修了後、エレクトロニクス業界専門紙・電波新聞社入社。名古屋支局、北陸支局長を経て、2007年日本最大の製造業ポータルサイト「イプロス」で編集長を務める。2015年3月〜「オートメーション新聞」編集長(現職)。趣味は釣りとダーツ。