【工場見学会レポート】即納金属加工を実現する鉄屋
こんにちは。テクノアの吉本です。
2018年5月23日に株式会社鉄屋様(大阪府和泉市)で開催された工場見学会の内容をご紹介致します。
今回の見学会では、鉄屋様がどのようにして「即納金属加工」を実現したのか、その経緯について専務取締役 平元様に紹介していただきました。
鉄屋の事業
鉄屋様は昭和25年創業の部品加工業で、大手企業の下請けとして長らく経営されてきました。
しかし、数年前に試作に特化した受注生産に事業転換を行い、当日対応も可能な「超短納期対応」の部品加工業として経営基盤の強化を実現しました。
近年は加工技術を活かした新たな事業として、雑貨の自社ブランド「COBA」を立上げ、2018年4月7日には福岡県に旗艦店をOPENしています。
工場見学会内容
1. 超短納期を実現する仕組みづくり
平元専務は、超短納期対応を実現したのは、高い現場力とチームワーク、そして、それを支える生産管理システム『TECHS-BK』であると仰いました。
『TECHS-BK』は、増えつつあったお客様の短納期要望に応えるために導入されました。導入当初は「ITの操作に慣れない」「手間が増えた」などの不満の声もありましたが、そのデータの必要性と操作方法の説明を根気よく繰り返し、従業員が一丸となって、当日出荷も可能な生産体制を作り上げました。
実際に、加工実績のある受注については、誰が担当か関係なく作業指示書を即座に発行し、 すぐに加工に着手できる超短納期対応体制を、見せて頂くことが出来ました。
2. 生産管理システム導入で得られた更なる効果
また平元専務は「システム導入を機にもうひとつ変わったことがある」と話されました。
生産管理システムへの実績入力を指導するときに「そのデータがどう活かされるか」「どういうメリットが生まれるか」など目的を何度も現場の方に説明されました。
それが従業員のルール順守の意識強化につながり、システム導入による効果とは別に、「現場改善効果」まで得られたと参加者に強く語っていただきました。
見学会に参加して
自社のセールスポイントを「超短納期対応」であると明確にし、それを従業員と徹底的に共有し、ともにそれを目指すという取り組みが、株式会社鉄屋様を強くすることにつながっていました。この「セールスポイントの明確化」と「徹底的な目的共有」が鉄屋様の強みの源泉だと感じました。
工場内を案内いただいた方の説明は、非常にわかり易く説得力がありました。参加者からも多くの質問を投げかけられており、改善への意欲を刺激されたようです。
<紹介工場>
◆株式会社鉄屋
〒594-1144 大阪府和泉市テクノステージ3-9-3
最短当日のスピード加工&スピード納品を得意とする金属加工会社
<生産管理システム開発元>
◆株式会社テクノア
『TECHS-BK』多品種少量型 部品加工業様向け 生産管理システム