『TEDトーク』のテクニックで百人力といくかしら?
1か月後に、ある会合で講演をすることになっている。
これまで、講演やセミナーといったものの経験は結構あるつもりである。
ただし、それは会社の社員としての肩書で行っていたもので、お仕事の一環としての認識しかなかった。
しかし、今度は、自営業者としての私個人の講演である。
有名人でもなく後ろ盾のない65歳の女性など「誰? この人」と思われるのが落ちである。
そうは言っても、依頼してくれる人たちがいたのだし、私には聴きに来て下さる方々に伝えたいことがある。
何とかうまく伝える方法を考えなければならない。
そんな私が、仕事先の近くの書店で見つけたのが本書だった。
『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』(ジェレミー・ドノバン、新潮社)
2013年7月に出た本なのに10刷になっている。
私と同じようにプレゼンに悩む人は多いのだろう。
TEDについては関心を持っていた。
有名プレゼンターの動画を観たことがある。
日本でのTEDxを聴講しようとして申し込んだが外れた経験もある。
正直なところ、日本人相手の講演には役立つのかなという気がしないでもなかったが、読み始めてたちまちのめりこんでしまった。
目次を見る限りは、プレゼンテーションの研修などで言われていることと特段違った内容には見えないのだが、例を挙げて説明されているので、まるで本物のプレゼンに接したかのように納得がいく。
何ページか読んでは、自分の講演のストーリーを考え、また次の何ページかを読んで考える、といった繰り返しで、心に染み込ませていった。
ゆっくり読んだのだが時間的には半日で読了。
あとは実際に講演内容を組み立てて練習しなければならない。
その際は、本書を読み返していくことになるだろう。
※2014年1月に書かれた記事です。