『品質でもうけなさい』4-1.問題の見通しを良くする
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本気でもうけたいなら品質問題に真剣に取り組め
……となれば次は、どのようにして問題を解決していくか、です。
4章は問題解決の進め方についてお話します。
品質問題の解決法と言えば、QCとか統計的手法と相場が決まっています。
でも、その手の理論的な話は、専門のサイト、解説書、研修機関に任せて、
ここでは、一般的な問題解決について、実戦的な考え方、進め方のコツというかカンドコロのようなものを話していきたいと思います。
4-1.問題の見通しを良くする
問題解決というのは、要するに問題をはっきりさせ、問題の原因をつきとめて取り除くというだけのことです。
みなさんが取り組まなければならない問題は難しいことだらけでしょうが、難しいことを難しく考えれば難しいのは当たり前です。
難しいことをやさしくできないか? まずは問題を整理してみてください。
難しく考えない……例えば、みなさんもよく知っている5W1Hを使って整理すれば、問題の見通しがかなり良くなります。
ところが、みなさん5W1Hなんて改善手法の内に入らないと思うのか、バカにして考えようともしません。
しかし、問題にどう手を付ければ良いのかわからないというのは、例外なく5W1Hが見えていません。
白い紙1枚で良いですから机の上に広げてみてください。
そして、5W1Hを意識しながらメモってみる……メモしながら気付いたこと、思いついたことをどんどん書き足していくのです。
この簡単なことが面倒臭くて、ほとんどやろうとはしませんが、慣れてくるといろいろなアイディアが出てきて、だんだん問題解決の見通しがついてくるんです。
見通しがつく……っていうのは、解決が時間の問題になるということです。
あとは、その時間をできるだけ短くする、つまり、いかに要領よく結果を出すかを考えれば良いのです。
メモと言えば、指導に行きますと、いつもノートやメモ用紙片手に参加してくる人と、手ぶらで何も持たずにやって来る人と2種類います。
メモを取っているか、ただポケーッと聞いているだけか、それだけで問題解決に本気なのかどうか、大体わかってしまうんです。
あなたはちゃんとメモを取っていますか?
楽屋裏話 by『面白狩り』編集長
世の中、問題解決の考え方・進め方なんてそれこそたくさんの専門家がいて、これぞ究極のノウハウ、奥義なりぃ!ってなもんで、いろんな流儀流派があります。
私なんか、ちゃんと真っ当な成果が出れば、どんなやり方でも構わないと思っているので、エライ先生方からは間違いなくひんしゅくもんですが、実戦というのはそういうもんです。
使う価値があればどんどん使っていけば良いのです。
厄介なことが一つ。手法によっては著作権だとか登録商標みたいなものがあって、名前を引用するだけでも問題になることがあります。
本当に普及させたいと思っているならもっと自由にすればいいのにと思いますが、気を遣わなければならない場合もあります。